柔らかくて癒される…… 本物のお菓子みたいなふわふわクッションが好調 超有名な商品がコラボするワケ

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2025年01月29日 06:01  ITmedia ビジネスオンライン

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どんなクッションなのか

 宝島社が食品メーカーとコラボしたファンブックの売り上げが好調だ。2023年12月発売の『北海道チーズ蒸しケーキFAN BOOK』(3080円)は、発行部数が17万部を突破。2025年1月15日発売の『LOTTE CHOCO PIE チョコパイふわふわクッションBOOK』も初速は好調だという。いずれも、知名度のあるロングセラー商品をモチーフにしたぬいぐるみやクッションが付録として付いている点が特徴だ。こうした商品を企画した背景について、宝島社の広報担当者に聞いた。


【画像】本物そっくりでかわいい! 超有名なロングセラー商品を再現した3つのクッション(全9枚)


 1月15日に発売したチョコパイふわふわクッションBOOKには、2023年に40周年を迎えた人気菓子「ロッテのチョコパイ」そっくりのふわふわクッションが付いている。同社は「見ていても触っていても癒(いや)されること間違いなしで、肘置きや抱き枕など好みに合わせて使えるのも嬉しいポイント」とアピール。誌面では、「チョコパイサンド」や「チョコパイの天ぷら」といったアレンジレシピを紹介している。


【更新:2025年1月30日午前11時45分、ロッテのチョコパイを解説する文を一部修正しました。】


 なぜ、このような商品を企画したのか。広報担当者は「2022年に発売した『LOTTE CHOCO PIE チョコパイ ポーチ SET BOOK』が好評だったことから、また何かチョコパイで商品化できないかと考えたのが始まりです」と説明する。チョコパイのファン層は子どもから大人まで幅広いので、たくさんの人がほしくなるアイテムとしてクッションを選択したという。子どものころに食べてファンになった人も多く、なつかしさやかわいらしさを感じられる商品というのもポイントだ。


 宝島社と組んだロッテにはどんな狙いがあるのか。チョコパイのブランドパーパス(存在意義)は「どんなときもそっと寄り添い、まぁるい心でつながる」だ。クッションは「寄り添い癒しを与える存在」として親和性が高いとロッテが判断したという。


●背景に北海道チーズ蒸しケーキのヒット


 今回のチョコパイのクッションを企画した背景にあるのは、2023年12月発売の『北海道チーズ蒸しケーキFAN BOOK』のヒットだ。北海道チーズ蒸しケーキは、山崎製パンのロングセラー商品で、昔からのファンが多い。付録として同商品のふわふわ感などを再現した大きなぬいぐるみを用意したところ、SNSなどでも話題となった。


 山崎製パンは、若年層やライトユーザー層の商品認知度・ブランド力向上を目的としたロングセラー商品のグッズ化に取り組んでいたこともあり、商品化が実現した。


 宝島社ではこうした有名企業の商品をモチーフにしたクッションやぬいぐるみを次々と販売しているが、消費者に支持されている理由についてどう分析しているのか。同社の広報担当者は、「コロナ禍以降、おうち時間の充実が重視されてきて、その中で特に『食』と『住』に関する注目度が上がったように思います。これまで当たり前のようにそばにあった『食』のブランドにも、われわれは実は非常に愛着を持っていたことがグッズ化によって改めて認識できたのではないでしょうか。クッションなので『住』を充実させるアイテムであることもポイントです」と説明する。


 クッションというアイテムは、もちっとしていたり、ふわふわとしていたりする食感の商品と親和性が高い。そして、ロングセラー商品の再限度が高ければ高いほど、SNSなどで話題になりやすいこともヒットの背景にあるのではないかと同社は分析している。


 宝島社は2024年12月27日に『新宿中村屋公認 ふわふわ肉まんBIGクッションBOOK』(3289円)を発売するなど、この分野の商品に注力している。有名企業とコラボしたこれらの商品はどこまで売り上げを伸ばせるか。



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