名牝ジェンティルドンナの半弟となるスレイマン(牡7、栗東・池添学厩舎)が、根岸ステークス(4歳上・GIII・ダ1400m)で重賞初制覇を狙う。
スレイマンは父キングカメハメハ、母ドナブリーニ、母の父Bertoliniの血統。半姉のジェンティルドンナは12年の牝馬三冠などGIを7勝した歴史的名牝。同じくドナウブルーは12年の京都牝馬Sと関屋記念の覇者だ。さらに姪のジェラルディーナは22年のエリザベス女王杯、いとこのロジャーバローズは19年の日本ダービーを制している。
ここまで20戦5勝。デビュー3戦目からダートに転じて快進撃。オープン昇級後は勝ち切れないレースが続いたが、昨年1月の門司Sで1年8カ月ぶりの白星を手にした。重賞でもアンタレスS、プロキオンS、オーバルスプリントと2着が3回。前走のチャンピオンズCでは最下位の16着に大敗したが、さすがに相手が強過ぎたので参考外でいいだろう。今回は400mの距離短縮となるが、1400mは守備範囲。しかもGIIIなら巻き返し必至だ。
この一族はJRAで多くのGI、重賞を制しているが、全て芝で獲得したもの。強敵を撃破し、名牝系に初のダートタイトルを届けることを期待したい。