世の中には「ぶつかりおじさん」と呼ばれる、故意に体当たりをしてくる迷惑おじさんがいる。東京都に住む30代の女性は、
「出社時、銀座で横断歩道を渡っている時に、50〜60代ぐらいのスーツを着た身長の低いハゲたおじさんからぶつかられたことがある」
と回想した。(文:國伊レン)
「ぶつかるというよりは体当たりという感じで、本当に気持ち悪かった」
当時は夏で、女性は日傘をさしていた。迫ってくるおじさんに気づいた女性は「ぶつかりそうだな」と感じ、避けようとした。しかし
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「それを追うように日傘の中まで入ってきて『ドーーーン!!』と言いながらぶつかってきた」
あまりの奇行に「怖くて後を振り返らず、走って横断歩道を渡った」と当時を振り返る女性。突然そんな狂人に出くわしたらトラウマになりそうだ。
「腕に赤い跡が残るくらい、ぶつかるというよりは体当たりという感じで、本当に気持ち悪かった。こんな経験をしたことがなかったので、こんな人もいるのかと悲しくなった」
理不尽に怪我も負わされてしまった。本来なら傷害罪にもなろうかという悪質な行為である。
ぶつかりおじさんの被害は後を絶たない。同じく東京都の30代女性は、駅構内で被害に遭った経験がある。
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女性が改札を出るために階段を降りていると、肩に「ドン!」という衝撃があった。その時は「すれ違いざま当たっちゃったかな?」と思いつつそのまま歩いていたが、今度は明らかに悪意のある体当たりをされた。
「無言で鋭い目つき(今思えば犯罪者の目つきだったかもしれません)であからさまに右肩を突き飛ばされ、ネットリとした鋭い目で見てきた」
ここまでされれば、悪意を持っていることは一目瞭然だ。その後は「怖くなり早足で改札を出てしまいました」と打ち明けた。
何故ここまで理不尽に体当たりされなければいけないのだろうか。基本的にぶつかりおじさんは自分より強そうな相手は狙わないようで、女性も「その時の服装はフェミニンなフワッとしたスカート」だったと回想した。反撃しない相手を選んで加害する悪質さに鳥肌が立つ。
「今思えばその時点で警察に行っていればと後悔しています。その後同じような被害に遭ってしまった女性は必ずいると思いますので…」
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「その後は私自身も気をつけるようになり、事前に被害に遭わないように怪しげなおじさんにはゴキブリを避けるかのごとく遠回りして歩いています」
悪質な体当たりから身を守るには、危険そうな人を警戒しながら歩くしかないのが現状だ。誰かが被害に遭った瞬間に周囲の人と協力して警察に引き渡すことが出来れば、少しは被害が減るだろうか。
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