チャンピオンズリーグ(CL)・リーグフェーズ第8節(最終節)が29日に行われ、マンチェスター・シティ(イングランド)とクラブ・ブルッヘ(ベルギー)が対戦した。
ここまで7試合を消化したリーグフェーズで2勝2分3敗を記録し、勝ち点「8」の25位につけているマンチェスター・シティ。近年は所属するプレミアリーグや欧州大会で好成績を収め続けてきた同クラブだが、新フォーマットとなった今大会はリーグフェーズ敗退圏内で最終節を迎えた。背水の陣でホームに迎え撃つのは20位クラブ・ブルッヘ。指揮官を務めるジョゼップ・グアルディオラ監督は、アーリング・ハーランドやケヴィン・デ・ブライネら主力選手を順当に起用した。
試合は序盤からマンチェスター・シティがリズムを掴み、立ち上がりよりゲームの主導権を掌握する。しかし、多くのシュートを放ちながら決定機を作れずにいると、前半終了間際の45分にクラブ・ブルッヘがスコアを動かす。自陣ボックス内でのボール奪取からカウンターに転じると、左サイドでパスを受けたフェラン・ジュグラがマテウス・ヌネスをドリブル突破。左足で送ったクロスをラファエル・オニェディカが合わせ、アウェイチームが先制した。
反撃を狙うマンチェスター・シティは、53分にマテオ・コヴァチッチが同点弾をマーク。ハーフライン付近でジョン・ストーンズが相手のロングボールをカット。素早く味方に繋ぎ、テンポの良いパスワークでクラブ・ブルッヘのプレスを打開する。センターサークル内のコヴァチッチにボールがわたると、ターンから前を向いてドリブルを開始。スピードに乗りながら敵陣中央を切り裂き、ペナルティエリア手前まで運んだタイミングで右足を振る。グラウンダーのシュートがゴールに吸い込まれ、マンチェスター・シティが追いついた。
さらに62分、マンチェスター・シティがゲームをひっくり返す。ポゼッションで相手を押し込みつつ、コヴァチッチを経由して右サイドから左サイドに展開。クラブ・ブルッヘのブロックを揺さぶると、ヨシュコ・グヴァルディオールがサヴィーニョへと縦パス。そのままポケットに入り込み、サヴィーニョからリターンを受ける。左足でゴール前に折り返し、グラウンダーのクロスがオウンゴールを誘発。シンプルな形でマンチェスター・シティが逆転弾を挙げた。
77分には再びマンチェスター・シティがクラブ・ブルッヘを押し込み、敵陣右寄りの位置でボールを持ったストーンズが左サイドに配給。ペナルティエリア左角でパスを受けたサヴィーニョがトラップでマーカーを振り切り、ゴール方向に運びながら右足でシュート。低弾道のボールがGKの右手を弾いてネットを揺らし、貴重な追加点をゲットした。
結局、そのまま試合は3−1で終了し、マンチェスター・シティが逆転勝利を収めた。クラブ・ブルッヘとマンチェスター・シティが進出を決めた決勝トーナメントプレーオフは、来月11日から開幕。決勝トーナメント本戦となるラウンド16は3月4日にスタートする。
【スコア】
マンチェスター・シティ 3−1 クラブ・ブルッヘ
【得点者】
0−1 45分 ラファエル・オニェディカ(クラブ・ブルッヘ)
1−1 53分 マテオ・コヴァチッチ(マンチェスター・シティ)
2−1 62分 オウンゴール(マンチェスター・シティ)
3−1 77分 サヴィーニョ(マンチェスター・シティ)