押井守監督作『イノセンス』『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』4Kリマスター版、2作品同時公開へ

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2025年01月30日 14:40  クランクイン!

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『イノセンス 4Kリマスター版』『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊 4Kリマスター版』ビジュアル (C)2004 士郎正宗/講談社・IG
 押井守監督が手がけるSF長編アニメーションの金字塔『イノセンス』の公開20周年を記念し、士郎正宗の漫画を原作とし、押井監督が手がけた『イノセンス』と『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』の2作品が、4Kリマスター版で、2月28日から2週間限定でTOHOシネマズにて同時公開されることが決定した。2004年の劇場公開から昨年20周年を迎えた『イノセンス』は20年ぶりにスクリーンでのロードショー公開となり、4Kリマスター版は初の劇場公開となる。

【写真】『イノセンス』公開20周年! 4Kリマスター版に押井守監督も太鼓判

 士郎正宗のSFコミック『攻殻機動隊』を原作として、監督の押井守によってアニメーション映画化された2作品。

 『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』は、西暦2029年、高度に発達したネットワーク社会において多発するコンピューター犯罪、サイバーテロなどに対抗するため結成された非公認の超法規特殊部隊「公安9課」の草薙素子とバトーの活躍を中心に描く。海外でも人気が高く「マトリックス」のラナ&リリー・ウォシャウスキー監督をはじめハリウッドへも影響を与え、スカーレット・ヨハンソン主演のハリウッド映画『ゴースト・イン・ザ・シェル』が2017年に公開された。1995年の劇場公開から今年30周年を迎える本作は、2021年の4Kリマスター版の日米同時公開以来の公開となる。

『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』から3年後の2032年が舞台の続編『イノセンス』は、公安9課のバトーを中心に描かれる。日本のアニメーションとして史上初めて、第57回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に選出され、現時点も唯一の作品となっている。2004年の劇場公開から昨年20周年を迎え、今回の上映は、企画上映等をのぞき、20年ぶりのロードショー公開となる。また、Blu‐ray等では発売されていた4Kリマスター版が、劇場のスクリーンで披露されるのは今回が初となる。

 今回、劇場用に新たに制作された『イノセンス 4Kリマスター版』の初号試写を鑑賞した、監督・脚本の押井守は、「今回『イノセンス』の4Kリマスター版を公開するにあたって、20年ぶり…もしかするとスクリーンで初めて、通して観たかもしれません。とても綺麗で美しく仕上がっていて良かったです。当時は、何年もかかって手描きやCGで仕上げた画を細かなディテールまで映像で再現できなかった。ですが今回、高解像度のデジタルスキャンをしたことで、画の精度が格段に上がったと思います。4Kの威力を確かに感じました」とコメント。この時代このタイミングでのスクリーンでの鑑賞を強く推奨した。

 映画『イノセンス 4Kリマスター版』『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊 4Kリマスター版』は、2月28日より東京・TOHOシネマズ日比谷ほかにて2週間限定公開。

 押井監督のコメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

■監督・脚本:押井守

 今回『イノセンス』の4Kリマスター版を公開するにあたって、20年ぶり…もしかするとスクリーンで初めて、通して観たかもしれません。とても綺麗で美しく仕上がっていて良かったです。

 当時は、何年もかかって手描きやCGで仕上げた画を細かなディテールまで映像で再現できなかった。ですが今回、高解像度のデジタルスキャンをしたことで、画の精度が格段に上がったと思います。4Kの威力を確かに感じました。それで当時のことを思い出しましたが、当時は病んでたなと(笑)。『イノセンス』が完成した後、2ヶ月くらい寝込んで立てなかったんですが、この作品にはその病んでるエネルギーが入っていました。美しいものを作るためには、何かを乗り越えないといけない。改めて観て、この作品から情念というのか退廃的な魅力を感じました。

 皆さんにもぜひ劇場でご覧いただきたいです。

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