流行りの「ミニスカ」40代もはいていい？ イタく見える人の“意外な特徴”と「冬こそはくべき」理由

みなさん、こんにちは！ ファッションスタイリスト＆ライターの角佑宇子（すみゆうこ）です。「ファッションはミニ丈の時代がやってくる！」と5年以上前から言われていたのですが、今ようやくそのブームが広く街中で浸透。都内の繁華街を歩く20代女子のおよそ半数以上は脚を出しているのではないかと思うほどの勢いです。

となれば、40代でもその流行に乗ってミニスカはいても大丈夫？ いやいや、さすがに40代でミニ丈ってイタい……!?

なかなか尽きることのないこの論争に対して、今回はスタイリストである筆者が「40代がミニスカートをはく、その是非」についてお答えいたします。

◆「似合っていればいい」の一言に隠された“裏の声”

結論から先にお伝えすると、40代でも50代でも60代でもミニスカートをはいて良いです。年齢に関係なくオシャレをしたいと思う、その気持ちがとても大切です。その上でよく言われるのは「似合っていればいいんじゃない？」という一言。もちろん、筆者もよくこの言葉を使っています。

しかし現実問題、「年齢を気にせずに好きなものを着ていい」「似合っていればなんでもいい」と言っても、本当に似合っているのか？ というのは見定めないといけませんね。ミニスカートのように肌の露出面積が高いアイテムは、着こなす上での清潔感と品の良さが求められます。露出の少ない服以上に、ケアに気をつけなくてはいけないのです。

◆大人のミニスカートコーデがイタ見えする6大原因

40代以上の大人世代がミニスカートをはいている姿を客観的に見て、「イタいな……」と判断される要素としては以下のようなものがあります。

・シワ、シミが目立つ肌
・今の時代に合わない古いメイクをしている
・昔の巻き髪スタイル
・昔流行ったブーティを履きがち
・バブルっぽいフェミニンなスタイル
・派手なピンクを合わせる

好きなものを好きに着ればいいというマインドは大切です。でも安易にその言葉を信じて今では化石化しているファッションに身を包んでしまうと、すれ違う人から影で笑われる対象にもなってしまいかねないのです。

もちろん、見知らぬ他人に何か言われるくらい放っておけば良いこと。でも、せっかくはくならミニスカートコーデに自信を持ちたいと思いませんか？ そして何より、身近な友人・知人に「素敵！」と声をかけてもらったら嬉しいですよね。ならば気持ちだけでなく、コーデ技術も高めないといけないのも事実です。

◆40代に似合う、大人可愛いミニスカコーデ

ミニスカートといういかにも若者だけの特権アイテムを40代が難なく着こなすにはどうすれば良いか。まず第一に、ミニスカートをはく時は脚以外の露出は控えましょう。とくに肩やバストラインは服の上からも過剰に感じさせないよう、オーバーサイズめなニットアイテムを選ぶと良いですね。もしくは、ドロップショルダータイプのアウターを選びましょう。アウター、トップスはいずれも飾り気のないシンプルなデザインを、素材は生地表面が滑らかで上品なものがおすすめ。

タイツはシアータイツもしくは20デニール程度で肌の透け感が少し見えるものが良いです。最近では、足の透け感を損なわない厚手のフェイクタイツもあるのでそれを活用してもOK。

ブーツは膝下の太めブーツで直線的な脚のラインを表現しましょう。気になるふくらはぎの太さや、脚の長さを上手にカバーできます。配色は黒、グレー、白の3色でモノトーンにまとめるか、オールホワイトで清潔感を表現するのも素敵ですね。

◆挑戦するなら、ブーツと合わせられる“冬”に！

実は40代のミニスカートコーデは夏よりも冬が最適。というのも、靴をロングブーツにすることで脚の見える面積を少なくできるため。むしろこの季節だからこそ、挑戦しやすいコーデともいえそうですね！

さて、「40代がミニスカートはく・はかない問題」の結論。個人的には似合っていればOKと考えています。しかし、似合わせるためにたゆまぬ努力を果たした者のみがはくことを許される、難易度の高いアイテムであることは間違いないです。

でも、だからこそ年齢を理由におしゃれを諦めることをせずに、いくつになっても洗練された自分でいたいという気持ちが高まるというものですよね。ぜひ、ミニスカートをはきたいと思った40代の皆さん、素敵なミニスカートスタイルに挑戦してみてくださいね。
＜文＆イラスト／角佑宇子＞

【角 佑宇子】
（すみゆうこ）ファッションライター・スタイリスト。スタイリストアシスタントを経て2012年に独立。過去のオシャレ失敗経験を活かし、日常で使える、ちょっとタメになる情報を配信中。2023年9月、NHK『あさイチ』に出演。インスタグラムは＠sumi.1105