レスリング女子代表の伊調馨コーチ(40=ALSOK)が“初指導”した。30日、都内で代表合宿を公開。28年ロサンゼルスオリンピック(五輪)に向けた新体制が始動し、五輪4連覇の経験を伝えた。
21年12月から代表選手の精神面などをサポートする役目を務めていた。今合宿から本格的に技術指導を開始。選手を集め、足のさばき方などを実演した。選手から個別に指導を乞われると、身ぶり手ぶりで教える場面も見られた。
04年アテネ五輪から4連覇を果たした。経験を買われてのコーチ就任だが、打診を受けたときは「複雑」だった。現役選手としての熱も冷めていなかったが「選手として一区切りついた感じがした」と振り返る。「これからコーチとして選手と関わっていく中で、コーチとしての技術を上げながら、選手にも学ばせてもらいながら頑張っていきたい」と意気込んだ。
指導を受けた選手も前向きに取り組んだ。パリ五輪女子53キロ級金メダルの藤波朱理(21=日体大)は「自分が小さい時から世界で活躍していた選手。コーチとして指導してくれるのはすごく心強い。女性ということで、何でも話しやすい」と笑顔を見せた。
同76キロ級金メダルの鏡優翔(23=サントリー)も「憧れていた選手に間近で教えていただける。声をかけていただいて、すごく新鮮でうれしい気持ちもありつつ、頑張らなきゃと気合が入る。技術練習でも説得力があった」と刺激を受けていた。【飯岡大暉】
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