SNSで知人に捜査情報を漏えい容疑 警察官を書類送検 山口県警
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2025年01月30日 21:30 毎日新聞
山口県警は30日、県内の警察署に勤務する20代の女性巡査長を地方公務員法(守秘義務)違反の疑いで山口地検に書類送検した。起訴を求める「厳重処分」の意見を付けた。県警は30日付で、巡査長を停職3カ月の懲戒処分とした。調べに対し、巡査長は容疑を認めているという。
県警監察官室によると、巡査長は2023年4月、自身が取り扱う事件に関する捜査情報を知人男性に複数回にわたってSNS(ネット交流サービス)で送ったとしている。「知人男性に警察の仕事をしていると理解してもらうためだった」などと話しているという。送った情報に写真や動画などはなく、県警は「捜査に支障はなかった」とする。
また、23年6月にも、業務外で知り合った人物について「どんな人か確認したかった」との理由で、警察に寄せられた相談内容をまとめた「生活安全相談情報」に署内のパソコンから複数回、私的にアクセスしたという。県警の内部規定に違反しており、処分の対象となった。23年6月下旬に、捜査情報を送った男性との間にトラブルがあり、県警の調べで二つの事案が発覚した。
県警の末永徹哉・首席監察官は「県民の皆さまに深くおわび申し上げる」とのコメントを発表した。【小澤優奈】
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