中国と南シナ海の領有権を争うフィリピンの捜査当局は、フィリピン海軍の基地を撮影するなど偵察活動を行っていたとして、中国籍の5人をスパイ容疑で逮捕したと発表しました。
フィリピン当局によりますと、逮捕された中国人5人は去年11月、南シナ海に面したフィリピン西部・パラワン島で、ドローンを使って海軍の基地を撮影するなど、海軍や沿岸警備隊の動向を偵察していたということです。
フィリピン当局は今月17日にも、通信機器を搭載した乗用車で北部・ルソン島の軍事施設などの情報を集めていたとして、エンジニアの中国人ら3人を逮捕していて、その後の捜査で今回の5人の関与が浮上したとしています。
南シナ海の領有権をめぐる中国とフィリピンの対立が深まるなか、フィリピン側は中国人による偵察活動が活発になっているとして、警戒を強めています。
|
|