サウジ・プロフェッショナルリーグ(SPL)のアル・イテファクは30日、スティーヴン・ジェラード監督との契約を双方合意のもとで解除したことを発表した。
現在44歳のジェラード監督は、現役時代にリヴァプールとロサンゼルス・ギャラクシーでプレー。2016年11月に引退を発表し、翌年1月からリヴァプールのアカデミーコーチとして指導者キャリアをスタートさせた。その後は同クラブのU−18カテゴリーで監督を務め、2018年5月にレンジャースの指揮官に就任。2021年11月に退任すると、ディーン・スミス監督の後任としてアストン・ヴィラを率いた。しかし、成績不振に伴い2022年10月に監督の座を解任。2023年7月からアル・イテファクで指揮を採っていた。
就任1年目の昨シーズンはアル・イテファクをリーグ6位に導いたジェラード監督。2024年1月には同クラブとの契約を2027年まで延長していたものの、2年目となる今シーズンは降格圏と5ポイント差の12位に低迷しており、今回双方合意のもとで契約を解除することが決定した。
ジェラード監督はクラブの公式X(旧Twitter)を通して以下のようにコメントしている。
「クラブ、選手、ファン、そして関係者、この貴重な機会とサポートに感謝したい。特にサメル会長、ハマドCEO、それからフットボール委員会のハティム氏には深く感謝している。初日から温かく迎えられ、文化の異なる新しい国で働くことができたのは素晴らしい経験だった。多くのことを学び、個人的にも家族にとっても良い経験になった。しかし、フットボールの世界は予測不可能であり、物事が必ずしも思い通りに進むとは限らない。それでも、私はクラブとこの国に対して変わらぬ大きな敬意を持って去る。現在進行中のプロジェクトが将来大きな成功をもたらすことを確信しており、チームの今シーズンの健闘を心から願っている」