普段の生活から、旅行先での移動手段など、さまざまな場面で役立つタクシー。便利な移動手段だけではなく、ほっこりと心温まる場面に出会える場所でもあります。
この連載では、タクシーに乗った時の「ほっこりした」読者の体験談をマンガで紹介。タクシーにまつわる何気ない日常のエピソードをお届けします。
○遠回りされる不安から最短ルート - タクシー運転手の小さな気遣い
タクシーに乗るたびに、私は緊張してしまいます。目的地へ最短距離で行けるのか、それとも遠回りされるのか。過去に何度か、明らかに無駄に長いルートを通られたことがあり、そのたびにやるせない気持ちになっていました。
「またか……」と諦めに似た感情を抱きながら、メーターの数字を睨むことも少なくありません。
しかし、先日乗ったタクシーは違いました。目的地を告げると、運転手さんは「この時間は渋滞がひどいので、裏道を使いましょう」と優しく提案してくれたのです。その言葉に驚きつつも、少し不安を抱えながら頷きました。
タクシーはスムーズに進み、大通りの渋滞を避けながら快適に走りました。道中、運転手さんは「この道なら信号も少なく、早く着けますよ」と穏やかに話してくれます。
その言葉に安心感を覚え、車窓から流れる景色を落ち着いた気持ちで眺めることができ、そして、予想よりも早く目的地に到着。
メーターの金額を見て、思わず目を見張りました。過去に同じ場所まで乗ったときよりも、ずっと安かったのです。
「ありがとうございました」と心からの言葉を伝えると、運転手さんは穏やかに微笑みながら「良い一日を」と送り出してくれました。
菅原県 すがわらけん 漫画家&イラストレーター。「週刊ヤングジャンプ」でデビュー。その後、実話系4コマ誌やニュースサイトなどでマンガを連載。あおり系LINEスタンプ「Mr.上から目線」シリーズの作者。 Twitter:@sugawaraken この監修者の記事一覧はこちら
調査時期: 2024年6月14〜15日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 300人
調査方法: インターネットログイン式アンケート(MN ワーク&ライフ編集部)