期限切れのマイナンバーカード「更新しないとどうなる?」荻原博子さんが解説

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2025年01月31日 11:10  web女性自身

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マイナンバーカードに有効期限があることをご存じでしょうか。実は、2025年には約1千500万枚もの有効期限切れが発生します。



マイナンバーカードには2つの有効期限があります。1つはカード自体の有効期限で10年と、もう1つは本人証明として使われる電子証明書の5年です。



思い起こすと、政府はマイナンバーカードの普及を促進するため、2020年9月から5千円相当のポイントを付与するマイナポイントキャンペーンを行いました。このときマイナンバーカードを取得した方が、2025年に電子証明書の期限切れを迎えます。



データ解析会社、Liquidの調査によると、マイナンバーカードに2つの有効期限があることを知っている人は全体の48.6%といいます(2024年12月実施)。



半数以上が知らないようですが、有効期限が近づくと、自治体から「お知らせ」が届きます。ただ、更新にはポイント付与などもないので、手続きをしない方もいるでしょう。



更新せずに有効期限が切れて放っておくと、マイナ保険証が使えなくなります。2024年12月2日以降は従来の紙の保険証の新規発行が停止されたため、マイナ保険証がないと病院を受診できなくなると心配する方も多く、有効期限問題がさらに不安をあおる状況です。



■更新手続きをしなくても資格確認書が送られてくる



しかし、結論としては、何の問題もありません。ご安心ください。



なぜかというと、まず、今マイナ保険証を持たない会社員は、手元にある保険証が2025年12月1日まで使えます。また、保険証の有効期限が切れる前に「資格確認書」が自動的に送られてきます。



資格確認書は、保険証とは名前が違いますが見た目はそっくりで、使い方や機能は同じです。病院で月1回提示すれば、今までどおり保険診療が受けられます。



次に、マイナ保険証がない国民健康保険の方も、手元の保険証が有効期限まで使え、有効期限の前に資格確認書が送られてきます。



どちらも利用者からの申告は不要、待っていれば届きます。



すでにマイナ保険証を持っている方は、有効期限のお知らせが届いたら更新手続きをすると、そのままマイナ保険証が使えます。



更新手続きをしなかった場合でも、有効期限切れから3カ月後の月末まではマイナ保険証が使えます。そしてその3カ月の間に資格確認書が届くことになっています。



デジタル庁のトップが交代したためか、利用者は何もしなくても時期が来たら資格確認書が届く、安心なシステムに落ち着きました。



ですが、資格確認書で受診できるようにするなら、病院に顔認証付きカードリーダーの設置を急がせる必要はなかったのではないでしょうか。デジタル化を機に廃業した医師も多く、病院関係者は経済的にも労力としても多大な損害を被ったと思います。



政府の拙速なデジタル化推進を猛省していただきたいと思います。

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