手のひらサイズの赤べこさん…ならぬ、真っ赤な「ねこべこ」さんの写真が「X」に投稿され、その可愛らしさが多くの人の心をとらえました。
「赤べこ」は福島県会津地方の郷土玩具で赤い牛のかたちをした張り子です。それにインスピレーションを受けて「ねこべこ」の木彫り作品を制作、「X」で発表したのは「花房さくら」(@hanafusa_sakura)さん(以下、花房さん)です。花房さんは淡路島在住の彫刻家でネコちゃんをモチーフにしたチャーミングな木彫り作品をSNSにて発表し、Webサイトや展覧会にて販売しています。
花房さんは本作品を「福島県へ行って本物の赤べこを手に入れたいなぁ。 猫もいいけど、やっぱり牛よね」というひと言と共に投稿しており、「赤猫さん可愛い」「ねこべこさんが欲しい福島県民です」などと称賛や購入を希望する声が届いています。
アカウントのタイムラインをさかのぼると花房さんは昨年9月にも4体の「ねこべこ」を制作・投稿していますが、こちらは「9月に制作していたのは『ネコノみやげ便り』という自主企画のためで、今回の画像のものとは異なります。『ネコノみやげ便り』では毎月お土産をテーマにした作品をネット販売していて、それの9月に選んだのが赤べこでした」(花房さん)といいます。
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そもそもなぜ花房さんは「赤べこ」ならぬ「ねこべこ」を作ろうと思ったのでしょうか。くわしい話を伺いました。
赤べこと猫、両要素のベストバランス
――「ねこべこ」制作の経緯を教えてください。
普段から猫をモチーフに作品を作っているので、その延長で自然と牛から猫になりました。元は2023年に北京での個展の際に制作したのが最初です。その個展のテーマが「旅」だったので、旅といえばお土産!と思い、日本各地の有名な民芸品を作ったうちのひとつです。
――今回の作品は、昨年9月に制作なさったものとは違う作品なのですね。
今回の画像の作品は株式会社SO-TAさんから販売するカプセルトイのための原型として再制作しました。
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――特にこだわった点、気をつけた点は。
こだわりといえば、赤べこと猫の要素のちょうどいいバランスを探しました。
購入はできる?
投稿には購入希望の声が寄せられていましたが、販売予定について「再制作する予定は今のところありませんが、これを原型としたカプセルトイとボックストイが株式会社SO-TAから販売されていますので、もし欲しいという方がいらっしゃいましたら、そちらをお求めいただくと私としてもありがたいです!」と花房さんは話しています。
(まいどなニュース特約・山本 明)
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