中居正広さんと女性のトラブルをめぐる一連の問題を受け、取締役会を開いたフジテレビ。1年間の広告収入が予想から233億円減少する見通しを発表しました。
【画像で見る】記者の質問に答える清水賢治社長、日枝相談役については…
フジ新社長が社員にメール「透明性高める」1月30日、社員に向けメールを送ったフジテレビの清水新社長。
フジテレビ清水社長が社員に送ったメッセージ
「現在の経営幹部について、『“オールドボーイズクラブ”のようで閉鎖的』と、指摘を受けたことがあります。この声を真摯に受け止め、組織の透明性を高めていきます」
その象徴的な存在である、日枝久相談役(87)。フジテレビの黄金時代を作り上げ、今なお絶大な影響力を持っているとされています。その日枝氏も出席し、午後、フジテレビとフジ・メディアHDは取締役会を開きました。
|
|
そこで話し合われたのは…
フジテレビ 清水賢治社長
「(CMを)AC差し替えしている。AC差し替えに料金を請求しない、契約の料金を請求しない決議を取った」
これらの影響で、フジテレビは広告収入が、1485億円から1252億円へと233億円減少する見込みに。フジ・メディアHDの1年間の売上高も、5983億円から5482億円へと約500億円減少となる予想です。
また取締役会では、経営刷新に向けた新たな委員会(経営刷新小委員会)の設置が決まったということですが、記者からは…
ーー日枝さんの辞任は議題にあがったか?
清水賢治社長
「いえ」
ーーご自身からの言及は?
清水賢治社長
「それについてもないです」
|
|
そして午後10時すぎ、遠藤副会長が取材に応じ、日枝相談役について言及しました。
ーー取締役全員の刷新を検討するというのは、遠藤副会長も同じ?
フジテレビ 遠藤龍之介副会長
「私も会見で同じようなことを申し上げた」
ーーすべての取締役というのは、日枝相談役も?
遠藤龍之介副会長
「すべての取締役ですね」
一方、清水社長は、週刊文春が記事を訂正したことについて…
清水賢治社長
「(訂正を)なぜあのタイミングで出したのかが一番疑問」
|
|
文春は当初、トラブル当日、女性が「フジテレビ社員・A氏に誘われた」と報じていましたが、「中居さんに誘われた」と“修正”したのです。文春が修正をホームページで公表したのは、フジテレビが”やり直し会見”をおこなった翌日でした。
清水賢治社長
「一連の週刊誌報道がベースとなるような(会見での)質疑応答に終始してしまうから、基盤となるベースがどういうファクトだったのかというベースが崩れる」
ーー今後(文春側に対し)訴訟も考えるか?
清水賢治社長
「あらゆる選択肢が検討のもとにある」
フジテレビは一貫して、トラブル当日の社員の関与を否定していますが、関係者によると、その社員A氏が、1月30日付けで部署を異動したことが新たにわかりました。
A氏は編成幹部でしたが、「人事局付」に異動したということです。フジテレビは取材に対し、「人事の詳細に関してはお答えしておりませんが、職務執行が困難となったため」と回答しています。