トッテナムが、バイエルンに所属しているU−21フランス代表FWマティス・テルの獲得に近づいているようだ。30日、フランス紙『レキップ』が伝えている。
現在19歳のテルはレンヌの下部組織出身で、2021年8月にクラブ史上最年少の16歳3カ月19日でトップチームデビューを飾った。2022年7月にバイエルンに完全移籍で加入し、今シーズンはここまで公式戦13試合に出場するなど、通算では85試合出場で16ゴール7アシストを記録している。
昨年3月には給与の引き上げも含む、2029年6月30日までとなる新契約を締結していたテルには、複数クラブから関心が寄せられており、今冬の移籍市場序盤からチェルシーが接触していることが明らかになっていたが、同選手自身がバイエルンでのプレーを続けることを望んでいたため、交渉は本格化しなかった。
しかし、先日からバイエルンで出場機会が少ない状況を受け、テルが考えを一変し、今冬の移籍市場中にバイエルンを退団することを決断したという。これに伴い、バイエルンと選手側は本格的にあらゆる選択肢を検討していることが明らかになっている。
テルには引き続きチェルシーやアーセナル、トッテナム、マンチェスター・ユナイテッド、アストン・ヴィラなどから関心が寄せられていることが明らかになっているが、今回の報道によると、トッテナムが獲得に近づいているようだ。
すでにトッテナムはバイエルンと6000万ユーロ(約96億円)の移籍金でクラブ間合意に達した模様で、テルには2029年6月30日までとなる契約を提示しているという。しかし、出場機会の確保を重要視しているテル自身はまだ他の選択肢も検討しているため、返答を留保していることが伝えられている。
なお、イギリスメディア『フットボール・ロンドン』によると、30日に行われたヨーロッパリーグ(EL)・リーグフェーズ第8節のエルフスボリ戦(○3−0)後の記者会見で、テルの状況について聞かれたアンジェ・ポステコグルー監督は「テルについては何も言えない」と明言を避けた。
続けて、「今夜はチームの準備に集中していた。他の人たちが裏で動いている。これまでずっと言ってきたように彼らに任せている。何かニュースがあれば、必ず知ることになるだろう」と語っているが、果たしてテルはトッテナムに加入することになるのだろうか。