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東京都町田市の法政大多摩キャンパスで学生8人がハンマーで殴られてけがをした事件で、このうち男女4人にけがをさせたとして、警視庁国際犯罪対策課は31日、韓国籍で同大社会学部2年のユ・ジュヒョン容疑者(23)=東京都八王子市=を傷害容疑で再逮捕した。
再逮捕容疑は1月10日午後3時40分ごろ、社会学部が入る建物2階の教室で、20代の男女4人の学生の頭などをハンマーで殴り、全治約10日のけがをさせたとしている。容疑を認めているという。
警視庁によると、ユ容疑者のパソコンには事件直前に「頭を殴るとどうなるか」と検索した履歴が残っていたという。ユ容疑者は当時、席から立ち上がり、後方の席に着いていた学生らの頭にハンマーを次々と振り下ろしたとされる。
事件では、10〜20代の社会学部生の男女8人が頭や腕に軽傷を負った。このうち5人はユ容疑者と面識がなく、3人は講義などを通じてユ容疑者と面識があると話しているという。
ユ容疑者はこれまでの取り調べで「日ごろからいじめを受けていて軽くみられていると思っていた」と供述。2024年11月に大学にいじめを相談した記録があり、本人のパソコンにもいじめに関する検索の履歴が約40件残っていた。
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一方、警視庁は被害者や他の学生、教員ら約20人を聴取したが、いじめと断定できる事案は確認できていない。ユ容疑者も「いじめを受けたと誤解したケースもあったかもしれない」と話しており、警視庁は引き続き経緯を調べる。
ユ容疑者は、被害者のうち20代の男子学生に対する傷害容疑で現行犯逮捕されていた。【菅健吾】
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