エン・ジャパン(東京都新宿区)は、運営する転職サイト「ミドルの転職」で「ミドル人材の転職回数と転職成功の可能性」についてアンケートを実施した。その結果、転職を実現したミドル人材の転職回数は「1〜3回」(67%)が最も多く、転職実績の最も多いポジションは「課長クラス」であることが分かった。
採用の検討時に、採用企業は何回目から転職回数を気にする傾向にあるかについては、34%が「3回」と回答した。年代別で見ると、「2回」「3回」と回答した人の割合は、30代と50代以降で倍以上の差が開いていることが分かった。
採用企業が転職回数を気にする理由については、「職務や組織への長期的なコミットメントが不安」(80%)が最多となった。次いで「ストレス耐性が不安」(48%)、「キャリアの一貫性が不安」(43%)、「組織文化や価値観への適応力が不安」(42%)と続いた。
転職コンサルタントに、ミドル人材の求職者で転職回数の多い人の転職成功実績はあるかについては、7割が「ある」と回答した。
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転職回数の多いミドル人材で、転職が成功した人がどんなポジションでの転職実績が多いかについては、「課長クラス」(43%)、「部長・次長クラス」(40%)、「役職なしのスペシャリスト」(38%)が上位となった。「課長クラス」が多い理由については、「マネジメントだけでなく、ハンズオンでプレイヤーとして就業できるポジションのため」といったコメントがあった。
転職実績の多い職種については、「技術系(IT・Web・通信系」(25%)が最も多く、次いで「経理・財務・会計系」(24%)、「技術系(建築・設備・土木・プラント)」(22%)と続いた。「技術系」の多い理由には、「他のポジションに比べて、終身雇用的な風土が少ないため」といったコメントが挙げられた。
転職実績の多い企業タイプは「中堅・中小企業」が65%で最多となり、「ベンチャー企業」(49%)、「外資系企業」(40%)も多くなった。
調査は2024年12月18〜25日、「ミドルの転職」を利用するコンサルタント243人を対象にインターネットにより実施した。
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