プロが検証! 昨季大躍進の「女王」竹田麗央はアメリカでも勝てるか

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2025年01月31日 18:21  webスポルティーバ

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米女子ツアー初参戦選手の可能性(1)

 過去最多の日本人選手が参戦する今年の米女子ツアー。今季から新たに挑むのは、昨年11月のTOTOジャパンクラシックで優勝し、米女子ツアーの出場権を獲得した竹田麗央をはじめ、12月の米女子ツアー最終予選会を通過した山下美夢有、岩井千怜、岩井明愛、馬場咲希の5人だ。

 それぞれの可能性や課題について、1981年の同最終予選会でトップ合格を果たし、JLPGAの永久シード保持者である森口祐子プロに分析してもらった。まずは、ツアー開幕戦となるヒルトン・グランドバケーションズ トーナメント・オブ・チャンピオンズ(1月30日〜2月2日/フロリダ州)に出場している竹田麗央について――。

竹田麗央(たけだ・りお/21歳)
JLPGA 2024シーズン=メルセデスランキング1位。ツアー通算8勝

 竹田さんは体格に恵まれ、飛距離が出ます。彼女自身も「そこが自分の長所であり、武器であると思っている」と言っています。

 昨シーズン、竹田さんがあれほどの活躍を見せたのは、もちろんその飛距離とショット力によるものが大きいと思います。そして、もうひとつ大きかったのは、アプローチ技術の飛躍的な向上です。

 昨季のシーズン前のオフ、本人も、コーチであるお母さんも「アプローチを死ぬほど練習した」と言っていました。事実、スタッツを見ると、リカバリー率は2023シーズンの55位から、2024シーズンは7位と飛躍的に上がっていました。

 こういったデータだけでなく、実際のプレーを見ていてもその上達ぶりは明らか。日本女子オープンでは、あるホールで「これ、どうするのかな?」と思うような、少し厄介なアプローチを、彼女はキャディからの助言を受けることもなく、サラッと打ったんです。それを見て、彼女は距離感に相当な自信を持っているのだろうなと思いました。

 それは、アプローチだけでなく、パッティングでも見受けられました。昨季の彼女は、私が見ている試合では、長めのパッティングでも入るか、入らない場合でもすべて惜しい外れ方でした。しかも、次に「お先に」のパットができる距離でした。

 今の彼女は、本当に距離感が合っているのだな、と思いましたね。

 そんな竹田さんが今季、アメリカで勝てるかどうか。シーズン突入と同時に、注目を集めることでしょう。

 現状、(環境が変わって)体の調子や技術的な問題が起こる可能性もあるので何とも言えませんが、私はあのドライバーショットの大きなキャリーボールと、昨季に見せたショートゲームの絶妙な距離感があれば、勝つチャンスは十分にあると思っています。

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