バレーボールSVリーグ女子のデンソーエアリービーズが1月31日、福島・郡山市内のホテルで新入団会見を行った。今年1月に行われた全日本高校選手権(春高バレー)で準優勝を飾った東京・下北沢成徳のアウトサイドヒッターのイェーモンミャとミドルブロッカー柳千嘉、京都橘のセッター川岸夕紗(いずれも18)が加入する。デンソーの目指す「頂点」に向かい、3選手が新風を吹かせる。
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イェーモンミャは新しいユニホームに身を包み、マイクを強く握って言った。「流れを持ってくるような気迫あるプレー、スパイクのコース幅やスピードを伸ばしていきたい」。直前には辻健志監督(50)から他の選手とともに「デンソーの中心選手になってもらう事を期待しております」と言葉をかけられていた。
イェーモンミャと最高到達点305センチの柳は北沢中学校時代から同じチームでプレー。戦友歴は6年。バレーはもちろん、一緒に下校もしたりして仲を育んできた間柄。柳が「モンのバレーに対する姿勢をみて、自分も頑張ろうと鼓舞されてきたので、また一緒に高め合えるのがうれしい」と語れば、イェーモンミャも「(高校での)練習中もこれからも並んでブロックをするのかなって話していて、お互いこうやって高め合っていけたら」。新たなステージでもともに躍動していきたいと、照れくさそうに切磋琢磨(せっさたくま)を誓った。
試合への出場はまだ先になる見込みも、イェーモンミャは合宿を見学した際に感じた、落ち着いたチームの雰囲気に好感を抱いた。「試合になるとやっぱり気迫だったり、気持ちが入っているのが伝わってきました」と新チームでの実戦を心待ちにする。チームは現在SVリーグ2位で、優勝も狙える位置にいる。「早くチームの勝利に貢献できるよう、日々自分らしく精進していきたいと思います」。狙う頂点に向け、1日も早くチームのピースになる。【高橋香奈】
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○…川岸夕紗はキャプテンの川畑遥奈(23)と同じ京都橘出身だ。中学時代に川畑が教育実習生として来校。高校時代も何度か練習に訪れ、「おさるさん」というニックネームで呼ばれていることも明かした。「バレー以外でもコミュニケーションが取りやすい」。先輩から技術もコミュニケーション術も吸収するつもりだ。
◆イェーモンミャ 2006年(平18)12月27日生まれ、東京都出身。小2からバレーを始め、東京・下北沢成徳では1年生から主力として活躍。最高学年では主将を務める。25年春高バレーでは準優勝に貢献、優秀選手受賞。176センチ。ポジションはアウトサイドヒッター。背番号は17。シャツネームは「MON」。
◆柳千嘉(やなぎ・ちか)2006年(平18)4月6日生まれ、千葉県出身。小3からバレーを始める。東京・下北沢成徳では24年全国高校選抜に選出、25年春高バレーの準優勝に貢献。184センチ。ポジションはミドルブロッカー。背番号は15。シャツネームは「YANAGI」。
◆川岸夕紗(かわぎし・ゆうさ)2006年(平18)10月22日生まれ、兵庫県出身。幼稚園からバレーを始める。京都橘では24年全国高校選抜に選出。最高学年では主将として25年春高バレー全国大会出場。159センチ。ポジションはセッター。背番号は19。シャツネームは「KAWAGISHI」。
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