前回からの続き。私(ミホ)は夫のケイスケと息子タクヤとともに、義実家で同居をしています。実家では亡き弟の妻ユイちゃんが私の両親ととてもうまくやっていたので、安易に同居をはじめてしまったのが間違いでした。義母とはそりが合わないし、夫は仕事で多忙。私の唯一の心のよりどころは、温かい実家だったのです。しかし両親が亡くなったあと、私は今までのように頻繁に実家へ行くことができなくなってしまいました。
実家に帰れば両親も姪っ子甥っ子もいるし、お嫁さんのユイちゃんは明るくて、話していてとても楽しい存在でした。両親に何かあってもユイちゃんがそばにいるし、何より実家がなくならずに残り続けるのならありがたいと思いました。
両親の亡きあと、実家に行っても誰も出ません。その後、何度か行きましたがいつも留守です。ユイちゃんに連絡をすると、パートから正社員に戻ったと聞かされました。それならば土日に行くと譲歩してみましたが、忙しいと断られました。
私は実家が大好きでした。むしろ私が継いだ方が良かったのかもしれませんが、弟が亡くなったとき私はすでに結婚して義実家で同居していたので難しかったのです。ユイちゃんのことは心から信頼していたし、彼女になら実家を任せられる、大好きな実家をずっと残してくれると思っていました。
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【第9話】へ続く。
原案・ママスタ 脚本・渡辺多絵 作画・りますけ 編集・井伊テレ子