女子SPA!で大きな反響を呼んだ記事を、ジャンルごとに紹介します。こちらは、「びっくり体験」ジャンルの人気記事です。(初公開日は2024年1月24日 記事は取材時の状況)
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若かりし頃の思い出は、そのままそっと胸にしまっておいたほうが良いこともあるようです。
今回は、帰省先のタイミングで開催した25年ぶりの同窓会で「やってしまった」と嘆く女性から話を聞きました。
◆おしゃれ好きで目立っていた高校時代
「高校生の頃は、結構モテてたんですよ、私。おしゃれするのが好きで、高校生の頃から流行りのメイクをしていました。スカートも短めだったし、結構目立つグループの中にいたので」
そう話すのは、都内在住の今泉愛子さん(仮名・42歳)性格は明るく、目鼻立ちが整っている彼女ですが、現在は独身。
「30代で離婚を経験しました。それからはずっと1人なので、出会いのチャンスがあればなるべく参加するようにはしているんです。行動しないと、一生出会えないですし。ただね、25年ぶりの同窓会で出会いを求めたのは大失敗でしたね」
◆久しぶりの同窓会に胸を踊らせ
友人経由で同窓会のお知らせが来た時は、「これはチャンスかも」と愛子さんは胸を躍らせていたといいます。しかも開催日は都内在住の愛子さんが、実家の宮崎に帰省する日の翌日。
「宮崎にいた頃は結構モテたので、いい思い出が詰まっていたんですよね。それから、実は高校生のとき2年間片想いしていた人がいたので、『その人とうまく行ったりして』なんて妄想がふくらんでいました」
今のように行動しなくても、男子から頻繁に告白されていたあの頃を思い出しながら、帰省先にワンピースとブランドバックを持参。とびきりのおしゃれをして愛子さんは会場へと向かいます。
◆一途に好きだった彼の変貌に愕然!
「同窓会では、受付後に名前を付けるシステムでした。やっぱり25年も経つと、当時のクラスメイトに会ってもすぐにはわかりませんね。名前を見て、顔を確認してやっと……って感じでした」
集まったクラスメイトと思い出話をしながら、周りの人の名札をチラチラと確認していた愛子さん。ついに、当時好きだった彼の名前を発見したそう。
「名札を見たときに、一瞬、当時のことを思い出してドキドキしました。でもね、顔を見た瞬間高まった気持ちが底辺まで落ちました」
愛子さんが言うには、彼には当時の面影が一切なくなっていたそうです。
「細くて爽やかな印象だった彼は、疲れきったおじさんになっていました。目の下には大きなクマがあって、丸みのあるお腹。頭は髪がなくてツルツルだったんです。かなりショックでした」
◆理想の男性が現れた
その後、遅れて会場に入ってきたおしゃれな男性に気が付いた愛子さん。
「高身長でスタイルが良く、きちんとサイズの合ったスーツを着こなしていて、素敵な男性だなと思いましたね。思い切って、話しかけに行ったら指輪をしていなくて。これはチャンスかもと舞い上がっていました」
そのおしゃれな男性は近付いてきた愛子さんの名札を見ると、「あ、僕、高校生のとき告白したのって覚えてます?」と言ったそう。
◆思い切ってアタック!
「驚きました。まったく覚えていなくて、嘘がつけなかったので『ごめんなさい。覚えてなくて』と答えました。その後、話しながら、だんだんと思い出してはいたんです……。多分、当時は眼鏡をかけていつも下を向いていた男の子だったんですよね」
今は自分で会社を立ち上げ東京で起業家として活動しているという彼に、興味を持った愛子さん。
「帰省先の同窓会で、しかも自分が振ったことのある人が素敵になって目の前に現れたことに運命を感じちゃって。『東京に戻ったら食事でもしない?』と誘ってみました」
◆振られて最悪の帰省に……
愛子さんの言葉に彼は「ごめん。東京に彼女がいるから無理だわ」と答えたそうです。
「当時は私が振ったのに、今度は私が振られてしまいました。好きだった彼の姿にはがっかりするし、運命感じた瞬間に男に振られるし……。つらい帰省になりましたね。もうしばらく宮崎には帰りたくありませんね」
ダブルパンチを受けてしまった愛子さん。久しぶりの同窓会で、過去の美しい思い出が塗り替えられてしまったと嘆いていました。
<取材・文/maki>