【ジャンプ】葛西紀明「負けたくない気持ちが強かった」若手に交じり連覇、次はギネス更新狙う

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2025年02月01日 18:47  日刊スポーツ

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葛西は優勝インタビューでガッツポーズ(撮影・保坂果那)

<ノルディックスキー・ジャンプ:TVh杯>◇1日◇札幌市大倉山ジャンプ競技場(ヒルサイズ=HS137メートル)



52歳のレジェンド葛西紀明(土屋ホーム)が合計258・9点で連覇を達成した。


1回目ヒルサイズ越えの最長不倒142メートルの大飛躍でトップに立ち、2回目もK点越えの131メートルをマークして首位を守った。2位とは19・6点差で飛距離に換算すると約11メートル差の圧勝だった。15日開幕のW杯札幌大会では予選突破を果たし、ギネス世界記録に認定されているW杯個人最多通算578試合出場の更新を狙う。


   ◇   ◇   ◇


52歳の人間として驚異的な大ジャンプだった。葛西は1回目でヒルサイズ超えの最長不倒142メートルの大飛躍で2年連続の頂点に立った。優勝インタビューでは「ありがとうー! やったぞ!」と、観客に手を振り、ガッツポーズ。「この年で勝てるとは。めちゃくちゃうれしいですね」と今季初優勝をかみしめた。


10代、20代の多数の若手がいる中、1、2回目ともに1位、文句なしの優勝だった。1回目は空中で高い位置を進み、ヒルサイズの5メートル先の142メートルで着地。最終飛躍者として迎えた2回目は「2連覇というプレッシャーがあったが、絶対に負けない、負けたくないって気持ちが強かった」。1回目より風が弱まった中でも130メートル台に乗せて、着地後は優勝を確信して右拳を握った。


15日開幕のW杯札幌大会に向けて調子は上向き。代表入りを決めた前週のコンチネンタル杯後は、自身へのご褒美に焼き肉とご飯大盛り2杯をペロリ。2日前には、長女の9歳の誕生日にケーキを3口だけ食べてお祝いした。エネルギーを蓄えて臨み好結果。試行錯誤していた助走位置も「良くなった手応えがあった」と、試合前の試技を飛ばずに1発で142メートルの大ジャンプを披露した。


昨年はW杯で4季ぶりの予選突破を果たし、ポイント(30位以内)もゲット。自身が持つギネス世界記録のW杯個人最多出場を通算578戦に伸ばし、新たに「最年長W杯ポイント獲得」の記録も打ち立てた。今季も記録の更新が期待される。世界選手権(28日開幕、ノルウェー)の代表選考は札幌大会までのW杯ポイントで争われるため、葛西にも歴代最多14度目出場の可能性がある。そのためにも予選突破すれば2戦出場のチャンスがあるW杯札幌大会が大事になる。「去年よりもポイントを取りたい」と、昨年の30位越えをまずは目標に掲げた。【保坂果那】

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