今週の日曜日は、東京競馬場で根岸ステークス(GIII)が行われます。
創設当初の根岸Sは11月の東京で開催されていましたが、01年からは現在の施行時期に変更。フェブラリーSの前哨戦として位置づけられる競走として広く認知されています。
過去10年のフェブラリーSで3着以内に入った馬の前走を見ると、根岸Sから参戦してきた馬が最も多くの好走馬を輩出しています。このことからも根岸SがフェブラリーSの行方を占う重要な一戦であることが分かります。
そんな根岸Sに今年は16頭が出走を予定。上位人気が予想されるのはダート1400mで2戦2勝と負け知らずのフリームファクシ、デビューから複勝圏を外していないサンライズフレイム、現在東京ダート1400mで連勝中のロードフォンス、東京のダートでは4戦4勝と無敗のコスタノヴァ、ダート重賞3勝の実力馬ドンフランキーなどがいます。
そのほかにも前走で東京ダート1400mのオープン特別を制したアームズレインや前走のJBCスプリント(JpnI)を制したタガノビューティー、前走でダート1400mのオープン特別を怒涛の追い込みで制したアルファマムなどもスタンバイしています。
はたしてAIはどういった結論に至ったのか。早速ですが、AIに弾き出された注目馬をご紹介します。
◆勝ってフェブラリーSへ
今週の根岸SでAIが本命に抜擢したのは、上位人気が予想されるフリームファクシでした。
週初の本命候補3頭には挙がっていなかった本馬ですが、その予想が一転しフリームファクシに高評価が与えられました。
フリームファクシはデビューからしばらくは芝を使われており、3歳時にはきさらぎ賞(GIII)を勝利。皐月賞(GI)や日本ダービー(GI)にも出走したほどの実力馬です。しかし、きさらぎ賞を制した後は、なかなか勝ち星を挙げられずに昨年12月にはダートへ路線変更。
これが功を奏しダート1400mで行われたコールドムーンS(OP)を4馬身差で快勝。続くベテルギウスS(L)では1800mの距離が合わなかったのか結果を残せていませんが、1400mに短縮された前走のすばるS(L)を3馬身差で勝利。ダート1400mへの高い適性を示すには十分な結果を残しています。
今回はダート重賞に初挑戦となりますが、前走や3走前の内容からここでも十分に通用するはずです。また、ここ3走は実績面から59キロを背負っての出走でしたが、今回は57キロと斤量が軽くなる点もプラス材料になりそうです。陣営はここを勝ってフェブラリーSへ行くプランを立てているようですし、ビッグタイトル制覇の足掛かりになるような走りを期待したいところです。