ブンデスリーガ第20節が2月1日に行われ、バイエルンとホルシュタイン・キールが対戦した。
ここまで19試合を消化したリーグ戦で3勝3分13敗を記録し、勝ち点「12」の17位につけるホルシュタイン・キール。ブンデスリーガ昇格1年目の今季は開幕直後から苦しい戦いが続いており、現時点で残留圏の15位ホッフェンハイムからは6ポイント差をつけられている。体調不良による練習欠席が報じられていた日本代表FW町野修斗は今節ベンチからのスタート。首位を独走しつつあるバイエルンとの一戦で公式戦3試合ぶりの得点を狙う。
試合は立ち上がりからバイエルンが主導権を握ると、19分にジャマル・ムシアラがスコアを動かす。ビルドアップを試みるホルシュタイン・キールから相手陣内でボールを奪い、素早く繋いでカウンターに移行。テンポの良いショートパスでバイタルエリアを攻略すると、ヨシュア・キミッヒがワンタッチでボックス右のミカエル・オリーズにスルーパスを出す。マイナスに折り返したボールをムシアラがダイレクトでゴールに流し込み、バイエルンが幸先よく先制に成功した。
さらに前半アディショナルタイム、ペナルティエリア手前でボールを持ったムシアラが右サイドに配球。コンラート・ライマーを経由してキミッヒへとパスがわたり、相手を揺さぶるように左サイドで待つキングスレイ・コマンへボールを送る。ボックス内でマーカーを縦に振り切ると、左足でゴール前に柔らかいクロスを供給。ハリー・ケインが頭で合わせて追加点をマークした。
迎えた後半もバイエルンが決定力の違いを見せつける。46分に相手選手の蹴ったボールがケインに当たって左サイドへと流れ、先にスペースへ走り込んだコマンがセカンドボールを回収。駆け上がってきたラファエル・ゲレイロにバックパスを出すと、ワンタッチでペナルティエリア内にクロス。ケインが下がりながら頭で叩いたシュートが枠内に吸い込まれ、エースの得点でホームチームがリードを広げた。
54分にはコマンがボックス内でのカットインから右足でシュート。ディフェンダーにディフレクトしたボールが空中高くに浮き、ルイス・ホルトビーが処理を誤ったことによりゴール正面でバウンドする。セルジュ・ニャブリが鮮やかなコントロールで相手選手を翻弄し、左足に持ち替えながらボレーシュートを一閃。芸術的なゴラッソをネットに突き刺し、バイエルンがホルシュタイン・キールを突き放した。
一方のホルシュタイン・キールも62分にフィン・ポラスの得点で1点を返すと、後半アディショナルタイムに途中出場のスティーヴン・スクリプスキが連続で2得点を奪う。しかし、反撃及ばず4−3でゲームは終了。町野に最後まで出番は訪れず、バイエルンが勝利を収めた。次節、バイエルンは7日にホームでブレーメンと対戦。ホルシュタイン・キールは9日にホームでボーフムと対戦する。
【スコア】
バイエルン 4−3 ホルシュタイン・キール
【得点者】
1−0 19分 ジャマル・ムシアラ(バイエルン)
2−0 45+2分 ハリー・ケイン(バイエルン)
3−0 46分 ハリー・ケイン(バイエルン)
4−0 54分 セルジュ・ニャブリ(バイエルン)
4−1 64分 フィン・ポラス(ホルシュタイン・キール)
4−2 90+1分 スティーヴン・スクリプスキ(ホルシュタイン・キール)
4−3 90+3分 スティーヴン・スクリプスキ(ホルシュタイン・キール)