レアル・マドリードを率いるカルロ・アンチェロッティ監督が、1日に行われたラ・リーガ第22節エスパニョール戦を振り返った。同日にスペイン紙『マルカ』が伝えた。
首位に立つレアル・マドリードは試合の主導権を握り、何度もゴール前に迫る。しかし、ファウルによるゴール取り消しやポスト直撃など、決定力に欠いてチャンスを生かせない。すると終盤にカウンターを受けてエスパニョールの先制を許し、0−1での敗戦となった。
アンチェロッティ監督は試合後、「試合は難しく、複雑だった。一部はうまくやっていたし、うまくコントロールできたし、チャンスもあった。認められなかったゴールやポストに当たったものもあった。エスパニョールはトランジションでうまくプレーし、ゴールを決めた」と、内容に結果が伴わなかったことを認めた。
また、アンチェロッティ監督は、物議を醸した判定への不満を表明。61分、FWキリアン・エンバペが背後から相手DFカルロス・ロメロの足裏を見せたスライディングタックルを受けたにも関わらず、ロメロに対してイエローカード1枚のみだった場面について、「VARがレッドカードを出さなかったのは不可解」だと語っている。
「誰もがその場目を見た。最も重要なのは選手を守ること。VARはそのためにある。明確なファウルであり、とても見苦しいタックルであり、リスキーなものだった。幸いにして何事もなかった。判定は私にとって理解し難いものだった」
同試合ではDFアントニオ・リュディガーが前半に負傷交代するアクシデントも発生。指揮官は、「筋肉系のケガ。経過を観察することになる。現時点では何も答えられない」とその状態を危惧している。
ラ・リーガで7試合ぶりの敗戦を喫した首位レアル・マドリードは、コパ・デル・レイ準々決勝のレガネス戦を挟んで、9日にアトレティコ・マドリードとの“マドリード・ダービー”を控えている。ライバルは今節勝利しており、首位と2位が勝ち点差「1」で天王山を迎える。
【ハイライト】エスパニョール 1−0 レアル・マドリード