<陸上:別府大分毎日マラソン>◇2日◇大分市高崎山うみたまご前〜大分ジェイリーススタジアム(42・195キロ)
今大会限りでの競技引退を公表している青山学院大・若林宏樹(4年)が、ラストランで日本人1位となった。日本人初マラソン最高記録&日本学生新記録となる2時間6分7秒をマーク。優勝したキプチュンバ(ケニア)と6秒差の2位に入り、今年9月の世界選手権東京大会の参加標準記録(2時間6分30秒)も突破した。
これで日本代表に選出される可能性も浮上。TBS系で解説を務めた瀬古利彦氏から「これで本当に終わるの?」と引退の意思を再確認されると「本当に終わります」ときっぱり話した。
これまでの言動と重ね合わせても若林の決意は固いとみられるが、青学大OBには引退を翻意した選手もいる。それが20年箱根駅伝4区区間賞の吉田祐也(現GMOインターネットグループ)。当初は内定していた大手食品メーカー「ブルボン」に就職予定だったが、同2月の別府大分毎日マラソンで2時間8分30秒の3位と健闘し、卒業間際に現役続行を決意した。
その吉田は昨年12月の福岡国際マラソンで、日本歴代3位の2時間5分16秒を記録。今秋の世界選手権の参加標準を突破し、日本代表の有力候補となっている。
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ただ、TBS系の中継で解説を務めた青学大・原晋監督によれば「若林と吉田はタイプが違う」といい、若林の決断を尊重する姿勢を強調。レース序盤に「若林はそんなに練習量を踏めない。私はこれを引退レースとして、ここで輝いて、次のステージで頑張ってほしい」と語り、ゴール後も「彼は日本生命で原監督のようにカリスマ営業マンを目指して頑張りますから。今度は人を支える側になります」と重ねていた。
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