夫の不倫で激ヤセ。一度は許したけど再構築中の夫の“デリカシーゼロ発言”に離婚を決意

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2025年02月02日 16:20  女子SPA!

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女子SPA!

※画像はイメージです(以下、同)
「一度は不倫を許して、夫婦関係を再構築しようと思ったんです。でも、あんな言葉を言われたら、夫と一緒にいる未来なんて見えなくなりました」

 片岡ゆきさん(仮名・34歳)は、同い年の元夫・良助さん(仮名)と3カ月前に離婚したばかり。最後の決め手となった夫の“トンデモな一言”を思い出すと、今でも怒りがこみ上げてくると語ります。

◆幸せな新婚生活で体重が9kg増!

 2人はマッチングアプリで出会い、わずか4カ月でスピード結婚。2人ともすぐに子どもをと考えていたこともあって、短い交際期間となったそうです。

 始まった新生活は、幸せそのものでした。平日の夕食後もそろって晩酌をし、その日の出来事を話すのが新婚夫妻の日課だったとか。

 そうした日々を過ごすうち、ゆきさんは幸せ太りよろしく体重が増加。身長150cm・体重40kgと細身だったのが、結婚から4カ月が経ったころには49kgまで増量してしまいます。

 マズイ!と思ったゆきさんは、SNSやYouTubeなどで効果があると謳われている“お手軽ダイエット”に挑戦するも、どれも長続きしません。

「実はダイエットなんて一度もしたことがなかったんです。いざやってみると思いのほか大変で……挫折続きでした」

◆ラブラブだったはずが…豹変した夫

 ゆきさんの外見が変わっていくにつれ、徐々に良助さんの態度に変化が。当初は率先してやってくれていた家事も、「少しでも動いたほうが痩せるから、ゆきがやってよ」と、ダイエットを理由にして逃げるようになります。

 くわえて嫌味なイジリもたびたびされるようになってしまいました。半ズボンを履いているだけで、「ボンレスハムみたいじゃん! 今度、網タイツ履いてよ!(笑)」といった調子です。

「傷つくと伝えても、夫のひどい放言は改善されませんでした。この人の目に、私は女性として映らなくなってしまったんだろうなと、悲しかったです」

 最終的にはゆきさんのことを避けるようにすらなりました。「残業してた」との決まり文句で、帰宅がどんどん遅くなっていったのです。

 そんなある日、帰宅した良助さんの顔に化粧品と思しきラメが付着しているのを発見。ゆきさんは浮気を疑いました。

「こっそりスマホを見るのはさすがに抵抗があったので……夫が寝ているうちに財布を漁りました。すると、私とは行ったことがないラブホの会員カードが出てきたんです」

◆不倫を乗り越え、再構築の道を選ぼうとした

 完全に“クロ”。そう思ったゆきさんはその場でラブホのカードを抜き取り、良助さんの反応を窺うことにしました。

 翌日、「今日も残業で遅くなる」と、そのころには聞きなれたセリフとともに家を出て行った良助さん。しかし出勤してまもなく財布の異変に気がついたのか、不倫がバレたことを悟ったようでした。

 ゆきさんのスマホに「ごめん。俺が悪かった。今日の夜に話し合おう」と連絡が来たのは、お昼休みであろう時間帯のことだったとか。

 良助さんの帰宅後、ゆきさんは抜き取っておいたラブホのカードを見せて問い詰めます。良助さんは素直に認め、平謝りするばかりか、その場で不倫相手に電話までかけました。

 それは「妻にバレたから、もう終わりにしよう。やっぱり君より家庭が大事」と、潔い別れの電話でした。

「不倫相手は彼の職場の部下でした。案の定ですが、『だんだん太っていくゆきを女性として見られなくなって、目移りしてしまった』という言い訳でした。

 もちろん許せなかったし、別れようと思ったけど、情が捨てきれなかったんでしょうね……。二度目はないからねと釘を刺しつつも、夫婦関係を再構築することにしたんです」

◆ノイローゼになったことで体重が元に戻ったが…

 それでも、一度裏切られてしまうと疑心暗鬼になってしまうのが人の性です。

 ゆきさんは良助さんの帰りが遅くなるたび、「また不倫をしているのでは」や「あの女と続いているのかも」と、不安に苛まれるように。胃が痛くなったり吐き気がしたりと、身体的な不調まで抱えるようになっていました。

「でも、彼には話さなかったんです。また揉めたくなかったし、依存的な女と思われるのも嫌だったから」

 健気にも、ゆきさんはできるだけ笑顔で話しかけ、さらには一緒に過ごす時間も積極的に作っていたそう。

 けれど、心をいくら偽っても体は正直なもの。食事がなかなか進まず、どれだけダイエットに励んでも落ちなかった体重が、あっという間に8kgも減ってしまいました。

「痩せた途端、元夫は結婚当初のように優しくなりました。『ゆきはやっぱり細身のほうがかわいいよ』と言い、スキンシップをしてくることも増えました」

 あまりの現金さに、ゆきさんの心には一層暗い影がかかります。見た目だけしか愛されていないような気がしたのです。

◆「不倫のおかげで痩せられたね!」と笑われて離婚を決意

 そうは言っても、再構築を目指しているのです。ゆきさんは複雑な心境を隠しつつ、夫婦の晩酌タイムも久しぶりになんとか実現させます。

 良助さんの口から耳を疑う言葉が飛び出たのは、そんなつかの間の安堵を覚えた矢先のこと。

「いや〜、また元のかわいいゆきに戻ってくれたんなら、俺の不倫にも意味があった! 無理なダイエットなく痩せられたんだから、俺に感謝してくれてもいいぞ〜」と、良助さんはヘラヘラ笑いながら言ってのけたそうです。

「それを聞いて、私こんな人のどこがよかったんだろう、と思いました。すぐそばにいるのに、私が感じている苦しみをこれっぽっちもわかっていなかった。なにが感謝だよ、意味だよ、ふざけんなって……、怒りが爆発したんです」

 堪忍袋の緒が切れたゆきさんは、「もう限界! 別れよ」と、バッサリ。良助さんの不倫が発覚したときにもらっていた離婚届を今度こそ突き付けました。

「私の名前はもう書いてあるからと伝えると、呆然としていましたね。そんな彼を放って実家へ帰ったのですが、みっともなく追いかけて来ました。ひとしきり謝っては、もう一回チャンスを……と懇願してきましたが、突っぱねてやりました」

 粘る良助さんでしたが、ゆきさんの両親に諭されたこともあって、ついに離婚届にサイン。苦しい結婚生活から解放されたことで、ゆきさんの体調はみるみる回復に向かっていったそうです。

 とはいえ、心の回復には時間がかかるもの。ゆきさんは現在でも、当時受けた傷を癒すためにカウンセリングへ通っています。

 見た目以上に心をこそ愛してくれる誠実な男性との出会いが、ゆきさんのこれからの未来に待っていますように。

<取材・文/古川諭香>

【古川諭香】
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291

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