トリノ、チェルシーからMFカサデイを獲得！　ラツィオとの争奪戦を制す

　トリノは2日、チェルシーに所属するイタリア人MFチェーザレ・カサデイを完全移籍で獲得したことを発表した。

　発表によると、トリノはカサデイと2029年6月30日までとなる契約を締結。なお、移籍金などは明らかになっていないが、イギリスメディア『BBC』のニザール・キンセラ記者によると、チェルシーは1250万ポンド（約24億円）の移籍金を受け取るほか、契約には将来移籍する際に発生する25パーセント以上の売却条項が付随していることも伝えられている。

　現在22歳のカサデイは、チェゼーナやインテルの下部組織を経て、2022年8月にチェルシーに加入した。2023年のFIFA U−20ワールドカップで、ゴールデンブーツ（得点王）と大会最優秀選手の個人賞2冠を獲得したものの、チェルシーではなかなか出場機会を得ることができず。レディングやレスターへのレンタル移籍も経験した。

　昨年1月からチェルシーに復帰していたが、エンツォ・マレスカ監督が就任した今シーズンはプレミアリーグでの出場機会がなく、UEFAカンファレンスリーグ（ECL）やカラバオ・カップで通算6試合の出場にとどまっていた。

　なお、カサデイには複数クラブから関心が寄せられていたなか、ラツィオとの交渉も大きく進展していることが明らかになっていたが、最終的にはより高い前払い金を提示したトリノが交渉成立にこぎつけた形となった。また、これにより、チェルシーはインテルから同選手を獲得した際の移籍金をカバーすることにも成功したことがキンセラ記者によって伝えられている。