【カーリング】崖っぷちロコ・ソラーレ黒星発進も「パワー感じた」初関東開催大歓声援軍に反撃へ

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2025年02月02日 21:50  日刊スポーツ

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北海道銀行対ロコ・ソラーレ 試合後に、黒星発進にも明るい表情でハイタッチする藤沢五月(左から2人目)らロコ・ソラーレ負けの選手たち(撮影・野上伸悟)

<カーリング日本選手権:北海道銀行7−5ロコ・ソラーレ>◇女子1次予選リーグ◇2日◇神奈川・横浜BUNTAI



女子で18年平昌銅、22年北京銀と五輪2大会連続メダルのロコ・ソラーレが初戦で黒星を喫した。前回準優勝の北海道銀行に5−7で敗れた。26年ミラノ・コルティナ五輪代表候補決定戦の出場権がかかる大会で、いきなりつまずいた。昨年は予選で2敗し、決勝トーナメント(T)進出を逃した。五輪への道をつなぐには「3位以内」が必須。3大会連続出場へ、崖っぷちから這い上がる。


    ◇    ◇    ◇


約2000人の観客からため息が漏れた。第5エンド(E)、スキップ藤沢の2投目。左右に相手の石が散らばる状況で、2つともはじき出す作戦を選択した。右には当てたが、左の石は素通り。2点を奪われ、天を仰いだ。ハーフタイム明けの第6Eも、有利な後攻ながら失点。流れを失い、反撃できなかった。「やりたい展開を自分たちから手放した」と悔やんだ。


さらなる窮地に追い込まれた。予選敗退すれば、来年の五輪が完全消滅。後がない状況で、早くも負けた。前年は1次Lは全勝も、2次Lで2敗。3チームで並んだが直接対決の結果で劣り、3枠の決勝T進出を逃し4位だった。今大会は初戦で敗戦。あと1敗すれば、3位以内が危うい“デッドライン”に到達する。


ただ、土壇場こそロコの見せ場。21年の代表決定戦も、2敗から3連勝の大逆転で五輪行きを決めた。22年北京もギリギリで準決勝行きを決めた。積み重ねた経験値が自信となっている。さらに今回は援軍もついた。初の関東圏、アリーナでの開催。大歓声を浴びながらプレーし「観客のパワーを感じた。良いショットに拍手や歓声を上げてくれてた」と力に変えた。


第2日は組み合わせの関係で休養日。切り替える時間が生まれたが「修正すべき点はほんの少し。チームメートを信じて投げるだけ」と不変を貫く。サード吉田知も「100%勝てることはない。勝ちがコントロールできるなら、みんな魔法を使う。終わった結果は気にしない」。負けても、笑顔は消えていない。予選の残り6戦全て勝てば問題なし。逆転のロコが、反撃を開始する。【飯岡大暉】

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