プレミアリーグ第24節が2日に行われ、マンチェスター・ユナイテッドとクリスタル・パレスが対戦した。
昨年11月末に発足したルベン・アモリム体制下で試行錯誤が続いているマンチェスター・ユナイテッド。リーグ戦では依然として安定感に欠ける戦いが続き、現在12位に低迷しているが、前節は苦しみながらもフルアムに完封勝利。ヨーロッパリーグ(EL)を含めると、直近は公式戦3連勝中となっている。そんな中、今節ホームに迎えるのは13位クリスタル・パレス。日本代表MF鎌田大地は2シャドーの一角としてスタメンに名を連ねた。
序盤は一進一退の攻防が続く。最終ラインから丁寧にボールを繋ぐマンチェスター・ユナイテッドは、サイドの深い位置を取った攻撃から何度かチャンスを創出。7分には右から仕掛けたアマド・ディアロが中央へラストパスを送り、これを受けたコビー・メイヌーがフィニッシュに持ち込んだが、シュートは惜しくも左ポストを叩いた。対するクリスタル・パレスは前線でのボール奪取やサイドからのシンプルなクロスでゴールに迫るシーンを作る。
21分、相手DFラインの背後へ抜け出した鎌田がボックス内で起点を作り、落としたボールをタイリック・ミッチェルがダイレクトで狙ったが、強烈なシュートは枠の右へ。39分にはジェフェルソン・レルマの絶妙なスルーパスに抜け出したジャン・フィリップ・マテタのシュートがわずかに枠を外れ、2つの決定機を活かすことができなかった。一方のマンチェスター・ユナイテッドは相手を左右に揺さぶりつつ多くのCKを獲得するも、得点には至らない。前半はスコアレスで終了した。
後半最初のチャンスはマンチェスター・ユナイテッドに訪れる。カウンターを起点にディアロが右サイドを持ち上がり、時間を作ってから中央へラストパスを供給。走り込んだブルーノ・フェルナンデスがミドルシュートを放ったが、GKディーン・ヘンダーソンが枠外へ弾き出す。直後にはゴール前の混戦からマヌエル・ウガルテが強烈なシュートを放ったが、ここもGKヘンダーソンが鋭い反応を見せた。
一方のクリスタル・パレスは61分に鎌田に替えて、エベレチ・エゼを投入。すると3分後、エゼのFKに合わせたマクサンス・ラクロワのヘディングシュートがクロスバーを叩き、こぼれ球をマテタが押し込み先制に成功した。なかなかギアの上がらないマンチェスター・ユナイテッドは70分、ラスムス・ホイルンドとジョシュア・ザークツィーを投入し、状況の打開を図る。
最終盤にはリサンドロ・マルティネスが負傷交代するアクシデントに見舞われたマンチェスター・ユナイテッド。89分にはDFラインの背後に抜け出したダニエル・ムニョスの折り返しからマテタがこの日2ゴール目を沈め、最終盤に痛恨の追加点を献上した。試合はこのまま0−2で終了し、マンチェスター・ユナイテッドは公式戦4連勝を逃している。
次節、マンチェスター・ユナイテッドは16日にアウェイでトッテナム、クリスタル・パレスは15日にホームでエヴァートンと対戦する。
【スコア】
マンチェスター・ユナイテッド 0−2 クリスタル・パレス
【得点者】
0−1 64分 ジャン・フィリップ・マテタ(クリスタル・パレス)
0−2 89分 ジャン・フィリップ・マテタ(クリスタル・パレス)