妊娠中のビタミンD不足による影響
1月20日、国立成育医療研究センター(東京)など日本の研究チームは、「Nutrients」にて、妊娠中のビタミンD不足が妊娠期間(在胎週数)を短縮すると提唱した。
今回、妊娠中のビタミンD不足と子供の在胎週数において関連性が示された。妊娠中のビタミンDサプリメント摂取は、在胎週数の加速を抑制するという。
妊娠中の血清ビタミンDレベルと在胎週数における関係性
近年、日本では、妊婦のビタミンD不足が問題となっている。そこで、研究チームは、国立成育医療研究センターで実施された病院ベースの出産コホート研究を用いて、妊娠中の血清ビタミンDレベルと出産時のエピジェネティク妊娠期間の加速における関係性を検証した。
なお、エピジェネティク妊娠期間はDNAメチル化から推測された。
妊娠中期の血液検査および臍帯血からビタミンD濃度を測定し、エピジェネティク妊娠期間(身体の細胞や組織の老化に基づく生物学的な妊娠期間)を臍帯血にて評価したところ、妊娠中期のビタミンD濃度と出産時のエピジェネティク妊娠期間の加速において負の相関が示された。
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つまり、妊娠中期の母親のビタミンD不足は、妊娠期間・在胎週数を短くさせるという。一方、臍帯血の血清ビタミンD濃度と出産時のエピジェネティク妊娠期間の加速に関連性は認められなかった。これより、妊娠中のビタミンDサプリメント摂取が在胎週数の加速に対して抑制効果があるといえる。
(画像はMDPIより)
MDPI
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