プレミアリーグ第24節が2日に行われ、アーセナルとマンチェスター・シティが対戦した。
直近2シーズン、プレミアリーグの覇権を激しく争ってきた2チームが今シーズン2度目の直接対決に臨む。2位アーセナルは首位リヴァプールとの勝ち点差をこれ以上広げられないために、何としてもホームで勝利が欲しいところ。一方、4位からの巻き返しを図るマンチェスター・シティは今冬の移籍市場でオマル・マーモウシュらを獲得する積極補強を敢行。戦績も復調傾向にある中、リーグ戦3連勝を飾ってさらに勢いに乗りたいところだ。
今シーズン最初の対戦は昨年9月の第5節。マンチェスター・シティがアーリング・ハーランドの得点で先制したものの、アーセナルはリッカルド・カラフィオーリとガブリエウ・マガリャンイスがネットを揺らし、前半で逆転に成功した。しかし、前半終了間際にレアンドロ・トロサールが退場となると、後半終了間際にジョン・ストーンズが意地の同点弾。アーセナルは勝ち点「2」を取りこぼし、マンチェスター・シティは勝ち点「1」を拾った形となった。2度目の対戦はどのような結末を迎えるのだろうか。
開始早々の2分に試合が動く。最終ラインでのビルドアップを試みるマンチェスター・シティにアーセナルがプレスをかけると、デクラン・ライスがマヌエル・アカンジのパスをカット。カイ・ハヴァーツのラストパスを受けたマルティン・ウーデゴーアがネットを揺らし、主将の一撃でアーセナルが先制した。6分にはウーデゴーアのお膳立てからガブリエウ・マルティネッリがネットを揺らしたが、これはオフサイドの判定が下される。
10分過ぎにかけてはマンチェスター・シティがボールを握り、アーセナルがミドルブロックで構える展開が続く。23分にはマーモウシュの左CKにヨシュコ・グヴァルディオールが頭で合わせたが、GKダビド・ラヤが驚異的な反応速度で弾き出す。一方のアーセナルは26分に決定機。再びライスのインターセプトからハヴァーツがシュートを放ったが、枠を捉えることができなかった。
セカンドボールを拾い続け、圧力を強めるマンチェスター・シティは44分、右からのクロスを収めたサヴィーニョが左足を振り抜いたが、GKラヤが右手一本で弾き出した。前半はこのまま1−0で終了する。
後半の序盤もマンチェスター・シティは対角の長いボールを多用しつつ、押し気味に試合を進める。迎えた55分、右サイドで起点を作ったところからフィル・フォーデンがボックス内へ展開し、抜け出してきたマテウス・ヌネスが柔らかいクロスを供給。これにハーランドが頭で合わせ、試合を振り出しに戻す。しかしその直後、アーセナルはまたもや前線でボールを奪い、トーマス・パルティが強烈なミドルシュートを突き刺し、あっという間に勝ち越した。
62分、相手を押し込んだ状態でボールを回すアーセナルは、ライスが左のタッチライン際から中央へ鋭いパスを送る。これを受けたマイルズ・ルイス・スケリーがカットインから右足を振り抜くと、GKの手を弾いたボールがゴール右隅に吸い込まれた。大きな追加点を挙げると、その後はカウンターからマルティネッリが決定機を迎えるなど、ボールを支配されながらも優位に試合を進める。
76分にはカウンターで持ち上がったマルティネッリが背中を回ったハヴァーツへパスを送り、最後は左足の鋭いシュートがゴール左隅に突き刺さった。終盤にかけてはアーセナルがマンチェスター・シティを圧倒し、90+2分にはイーサン・ヌワネリが強烈なミドルシュートを突き刺し4点差に。試合は5−1で終了した。次節は15日に行われ、アーセナルはアウェイでレスターと、マンチェスター・シティはホームでニューカッスルと対戦する。
【スコア】
アーセナル 5−1 マンチェスター・シティ
【得点者】
1−0 2分 マルティン・ウーデゴーア(アーセナル)
1−1 55分 アーリング・ハーランド(マンチェスター・シティ)
2−1 57分 トーマス・パルティ(アーセナル)
3−1 62分 マイルズ・ルイス・スケリー(アーセナル)
4−1 76分 カイ・ハヴァーツ(アーセナル)
5−1 90+3分 イーサン・ヌワネリ(アーセナル)
【スタメン】
アーセナル(4−3−3)
GK:ラヤ
DF:ティンバー、サリバ、ガブリエウ、ルイス・スケリー(90分 カラフィオーリ)
MF:トーマス、ライス、ウーデゴーア(84分 メリーノ)
FW:マルティネッリ、ハヴァーツ(90分 スターリング)、トロサール(84分 ヌワネリ)
マンチェスター・シティ(4−2−3−1)
GK:オルテガ
DF:ヌネス、ストーンズ、アカンジ、グヴァルディオール
MF:B・シルヴァ、コヴァチッチ、フォーデン(72分 マカティー)、マーモウシュ(72分 デ・ブライネ)、サヴィーニョ
FW:ハーランド
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