3連単250万円の大波乱 「荒れる重賞」東京新聞杯の最高配当を生んだレース
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2025年02月03日 07:30 netkeiba
今年で75回目を迎える伝統のマイル戦・東京新聞杯(4歳上・GIII・芝1600m)は、近10年で3連単の6桁配当が5回も出ている「荒れる重賞」だ。そして過去最高の驚愕配当にスタンドが揺れたのは08年だった。6番人気→13番人気→12番人気で決着し、3連単が250万円超えの大波乱となった一戦を振り返る。
この年の東京新聞杯は混戦模様だった。1番人気は重賞を3勝しているカンパニー。前年秋には天皇賞(秋)で3着、マイルCSで5着とGIでも健闘していたが、単勝は4.1倍だから確たる中心というわけではなかった。これに前走の京都金杯を制したエイシンデピュティが4.7倍、2走前にディセンバーSを勝っているサイレントプライドが5.6倍で続く。さらにジョリーダンス、ハイアーゲームまでの5頭が単勝オッズ10倍以下。しかし、結果的にこれらの馬は全て馬券圏外に沈むこととなる。
レースはローレルゲレイロの逃げで幕を開けた。前半3Fは35秒0だから速くはない。3角でアポロノサトリが先頭に並びかけた以外、道中で大きな動きはなく、淡々と流れた。迎えた直線、ラチ沿いでローレルゲレイロが粘る。これに内からタマモサポート、大外からリキッドノーツと伏兵勢が迫った。一方の人気馬はどうか。好位〜中団で運んだエイシンデピュティ、サイレントプライドは伸びを欠いている。カンパニーも脚を使ってはいるが、上位には届かない。最後はローレルゲレイロが粘り腰を見せて、2年前の夏の新馬以来、1年8カ月ぶりの2勝目を手にした。
1着のローレルゲレイロが6番人気、2着のリキッドノーツが13番人気、3着のタマモサポートが12番人気。確かに混戦ムードではあったが、人気馬が総崩れという結末を予想したファンは少なかったはず。3連単はレース史上最高配当となる254万3450円となったのだった。
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