現金回収役の女、運搬認める=「グラードン」から指示受けたか―高齢男性死亡・横浜地裁

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2025年02月03日 10:31  時事通信社

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時事通信社

横浜地裁=横浜市中区
 横浜市青葉区の民家で昨年10月、住人の後藤寛治さん=当時(75)=が暴行を受け死亡し現金約20万円が奪われた事件で、強奪金を回収したとして盗品等運搬罪などに問われた無職木本未穂被告(30)の初公判が3日、横浜地裁(吉井隆平裁判官)であった。罪状認否で木本被告は現金運搬を認めつつ、「どういったことでできたお金か分からない」などと述べた。

 事件は首都圏で相次ぐ闇バイト強盗の一つで、後藤さんの事件を巡る公判は初めて。弁護人は、何らかの事件にまつわる現金だったことは争わないという。

 検察側は冒頭陳述で、まず、実行役の宝田真月被告(23)=強盗致死罪などで起訴=が指示役からの指示で回収場所へ向かったと指摘した。木本被告は宝田被告が現場を離れた後で現金を回収。「グラードン」と名乗る人物から場所を指定され、「封筒に11万8000円入っているから、確認取れたら送って」と指示されていたという。

 起訴状などによると、木本被告は昨年10月15日、東京都足立区内の公園のトイレで、後藤さん宅から奪われた現金約20万円のうちの一部を自宅まで運んだとされる。

 事件を巡ってはほかに、木本被告から現金を回収した保坂海斗被告(25)が盗品等運搬罪で起訴された。千葉県内の強盗致傷事件で逮捕、起訴された男2人も実行役として関与したとみられている。 

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