超人たちが34年ぶりに東京へ!今年9月に東京・国立競技場で開催される陸上の世界一決定戦「世界陸上」。「東京2025世界陸上」開幕を前にこれまで歴史に名を刻んだ伝説のアスリートたちを紹介します。今回はスプリントの女王、アリソン・フェリックス(アメリカ、当時17)。初登場時はなんと17歳の高校生でした!
貴重映像!世界陸上初登場時はなんと高校生1985年生まれ、アメリカ出身のスプリントの女王、アリソン・フェリックス。彼女が初めて世界陸上に出場したのは2003年のパリ大会、200mの予選でした。
この当時、女子200mの世界記録はF.ジョイナー(アメリカ)の21秒34(1988年)。約37年経った今(2025年2月現在)でもその記録は破られていません。
そして高校生、アリソン・フェリックスが出した22秒11がこの年(2003年)の世界最高記録でした。
女子200m、1次予選1組目に登場したアリソン・フェリックス。2次予選進出は各組上位4人に入るか、各組5位以下のうちタイム上位8人に入るのが条件でした。7レーンにスタンバイしたアリソン・フェリックスが国際舞台初登場でスーパーヒロインはどのような走りを見せるのか、世界中が注目しました。
最初のレースの結果は?本領を発揮出来ず、結果は4位でなんとか2次予選に進出しました。この大会ではメダル獲得とはなりませんでしたが、2005年に行われた世界陸上ヘルシンキ大会では金メダルを獲得!その後、世界陸上には10大会連続出場し、20個のメダルを獲得したアリソン・フェリックスの伝説は間違いなく、2003年世界陸上パリ大会の200m予選から始まったのです。
【陸上豆知識】Q.トラック競技はなぜ反時計回りなのか知っていますか?みなさんは200mや400mなどトラック競技が反時計回りで走っているのを知っていましたか?実はこの反時計回り、陸上競技の国際競技連盟・ワールドアスレティックスにテクニカルルールとして記載されています。それによると「少なくとも1つのカーブを含むレースでは走行および歩行の方向は左内側とします。レーンには番号が付けられますが、左内側から1と番号付けをします」となっているのです。なぜ反時計回りになったかというと、「人間の体の臓器が左寄りにあり、重心が左半身にかかりやすいから」や「欧米では文字を左から右に書くため、この視線に慣れている」など諸説あり、これだという理由はわかっていません。
|
|
【外国人選手】
◆ガブリエル・トーマス(28、アメリカ)21秒60
2024パリ五輪、女子200m金メダル
◆ジュリアン・アルフレッド(23、セントルシア)21秒86
2024パリ五輪 女子100m金、200m銀メダル
◆シェリカ・ジャクソン(30、ジャマイカ)21秒41
2023ブダペスト大会 女子200m金メダル