チェルシーに所属するU−21イングランド代表MFカーニー・チュクエメカが、ドルトムントへの加入に迫っているようだ。2日、イギリスメディア『アスレティック』やドイツメディア『スカイスポーツ』などが伝えている。
現在21歳のチュクエメカはアストン・ヴィラの下部組織出身で、2021年5月にトップチームデビューを果たした。そして、2022年8月に総額2000万ポンド(約38億円)と見られる移籍金でチェルシーに完全移籍で加入。加入から2シーズンは負傷の影響もあり、あまり出場機会を得られず。エンツォ・マレスカ監督が就任した今シーズンはケガはないものの、序列が大幅に低下し、UEFAカンファレンスリーグ(ECL)で4試合、カラバオ・カップで1試合の出場にとどまっていた。
このような状況から、2028年6月30日まで契約を締結しているチュクエメカだが、チェルシーから離れることが濃厚となっており、ドルトムントやユヴェントス、ポルトなど複数クラブから関心が寄せられていた。
そんななか、今回の報道によると、当初は交渉が進展していなかったものの、ドルトムントが給与を全額負担する今シーズン終了までとなるレンタル移籍でクラブ間合意に達したという。これに伴い、チュクエメカは2日夜にドイツに移動し、3日にメディカルチェックを受ける予定となっているようだ。
なお、チュクエメカの契約にはすでに4000万ポンド(約76億円)で契約解除条項が設定されているが、移籍市場に精通するイタリア人記者のファブリツィオ・ロマーノ氏によると、今回のレンタル移籍契約には同条項を超える金額での買い取りオプションが付随していることが伝えられており、契約解除条項を発動した一括支払いではなくても完全移籍となる可能性があることが明らかになっている。