サンケア成分の革新へ エスティ ローダー社とマサチューセッツ工科大学が共同研究で新素材の開発を目指す

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2025年02月03日 13:21  Fashionsnap.com

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 エスティ ローダー社が、マサチューセッツ工科大学(MIT)のロバート・ランガー(Robert Langer)博士とアナ・ヤクレネック(Ana Jaklenec)博士率いる研究室との提携を発表した。化粧品用途の生分解性素材の開発と、太陽からの可視光線の影響に対する新たな解決策の研究に出資し、共同研究として皮膚科学やバイオテクノロジーなどにおける同社のコアコンピテンシーと専門知識の補完を図る。

 この協力関係により、ヤクレネック博士が開発した化粧品用途の生分解性素材のテストを実施予定。エスティ ローダー社が10年以上にわたってパイオニアであるグリーンケミストリーの分野で、高い有効性と性能を確保しつつ、同社のリーダーシップをさらに強化することを目的としている。これにより、太陽光やブルーライトが肌に与える影響への新たな解決策を探究。最先端の新しい化学技術を活用して可視光線を効果的に遮断し、可視光線による色素沈着や潜在的な光障害から消費者を保護するため、分散性、安定性、製剤適合性に優れた材料の開発を目指す。
 最先端のサンケアソリューションの開発に向け、エスティ ローダー社の先端技術研究開発チームが、ヤクレネック博士の研究室チームと緊密に協力して研究に取り組む。人工皮膚や投薬システムなどの開発で知られるランガー博士は、共同研究のアドバイザーを務める。
 ヤクレネック博士は、「私たちは科学者として、研究室での研究を実世界に還元する機会を大切にしています。この共同研究により、私たちの研究が皮膚の健康において大いなる進歩をもたらす、持続可能かつ革新的な発見となることを期待しています」とコメント。
 エスティ ローダー社の研究・製品・イノベーション責任者でエグゼクティブバイスプレジデントのカール・ヘイニー(Carl Haney)氏は、「世界トップレベルの科学・学術機関との戦略的協力関係を育むことは、我が社がイノベーションを推進する上で重要なアプローチであり、私たちが常に研究の最前線に立ち続けることを可能にさせます。ヤクレネック博士の研究は、さまざまな用途で革新をもたらす新素材の開発可能性を大いに示しています」と述べた。

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