埼玉県八潮市の県道交差点で道路が陥没し、トラックが転落した事故で、県などは3日も男性運転手(74)の救出に向け、がれき撤去などの作業を続けた。ただ、水の流入が続き、本格的な捜索活動の見通しは立っていない。
現場では内部に重機を入れるためのスロープが完成したが、あふれ出る水が妨げになり、排水しながら作業を進めている。下水道管の下流で何かが詰まっている可能性があり、県などが対策を検討する。
事故は1月28日午前9時50分ごろ発生した。交差点の中央部が陥没し、通行中のトラック1台が転落。その後に崩れた土砂に埋まった。
現場の下を通る下水道管の破損が原因とみられ、流れ込む水の影響などで崩落が拡大した。トラックの荷台部分は引き上げられたが、運転席部分が取り残されている。
県は周辺12市町の住民ら約120万人に生活排水を含む下水道の使用を控えるよう要請し、影響が長期化している。