2025年は早くも1カ月を終えた。昨年11月に森泰斗騎手の電撃引退があり、今年は地方競馬の全国リーディング争いに注目が集まる。まだまだ気が早いところだが、ここまでに好成績を残しているジョッキーが誰なのか見てみたい。
1月31日時点で全国1位に立ったのは、28勝で愛知の塚本征吾騎手。ルーキーイヤーの21年に44勝を挙げると、2年目に84勝、3年目に149勝と順調に勝ち星を伸ばし、昨年は209勝で東海地区3位、全国7位と大躍進を遂げた。同じ愛知には岡部誠騎手、お隣の笠松には渡邊竜也騎手がおり、高い壁が立ちはだかるが、さらなる飛躍なるか。昨年は重賞勝ちが無かったので、今年はタイトル獲得にも期待したい。
次点は矢野貴之騎手と笹川翼騎手が26勝で並ぶ。ともに大井所属で、昨年の南関東リーディングではそれぞれ2位、3位だった。矢野騎手は大井リーディングを複数回獲得、笹川騎手は23年の南関東リーディングに輝いたが、ともに全国リーディングはまだ無い。森騎手が引退した今年は絶好のチャンスといえる。
4位以下では小牧太騎手と石川倭騎手の名前が目を引く。小牧騎手は昨年8月にJRAから地方に復帰すると、春先のスポット騎乗分を含めて69勝を挙げた。今年はここまで23勝で、廣瀬航騎手と並び兵庫勢トップ。昨年リーディングの吉村智洋騎手は怪我で戦線離脱しており、復帰後に勝ち星がどう動いていくのか注目が集まる。
石川騎手はホッカイドウ競馬の所属だが、冬季休止期間中のため佐賀競馬で短期騎乗中。当地は週2日程度の開催ながら、31日時点で23勝を飾っている。1月30日には兵庫ウインターC騎乗のため、姫路競馬に遠征。10Rで8番人気のコパノジャンピングを勝利に導き、当地最高配当となる3連単572万円の一端を担った。昨年はホッカイドウ競馬で143勝を挙げてリーディングを獲得しており、今年は年間勝ち星をどこまで伸ばすだろうか。
まだまだ今シーズンは始まったばかり。大みそかにリーディングをつかみ獲るのはどのジョッキーだろうか、今後の戦いから目が離せない。