ソフトバンクグループは2月3日、顧客企業を対象としたイベントに米OpenAIのサム・アルトマンCEOらを招き、企業向けAI「Cristal Intelligense(クリスタル・インテリジェンス)」を発表した。その後で行われたサム・アルトマン氏と孫正義氏の対談に、一瞬だけ出てきたのが「ジョニー」だ。
対談の中で、孫正義氏は「ジョニーがターミナルデバイスを作ってくれそう」と話していた。ここに登場するジョニーとは、米AppleでCDO(チーフ・デザイン・オフィサー)を務めていたジョナサン(ジョニー)・アイブ氏とみられる。
日本経済新聞は3日、シリコンバレー発の記事として、OpenAIが“スマートフォンに代わる生成AI端末”の開発に乗り出すため、ジョナサン・アイブ氏の会社と連携すると報じた。実はこのニュース、23年9月に一度報じられた件の続報。アルトマン氏が「生成AIと対話するための端末」についてアイブ氏に相談し、ソフトバンクグループの孫氏にも支援を求めたと、米Financial Timesなど複数の経済誌が報じている。
ジョナサン・アイブ氏といえば、Appleが1998年に発売したボンダイブルーの初代「iMac」以来、20年に渡ってApple製ハード、ソフトのデザインを手がけてきたデザインチームのトップだ。1990年代に危機に瀕したAppleを、故・スティーブ・ジョブズ氏の元で復活させた立役者の一人といえる。
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アイブ氏は19年にAppleを退社し、サンフランシスコに自身のデザイン会社「LoveFrom,」を設立した。この会社、コーポレートサイトはあるのに何の情報も掲載していないという、一風変わった社風のようだ。
そんなLoveFrom,が考えるAI端末はどんな姿になるのか。19年にAppleを離れる際、ジョナサン・アイブ氏は、Financial Timesのインタビューに「今はウェアラブルに興味がある」と語っていたが、さて……。
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