妊娠中の大気汚染曝露による影響
1月28日、中国の研究チームは、「scientific reports」にて、体外受精にて妊娠した場合、妊娠中の大気汚染曝露は胎児の成長を妨げると発表した。
微小粒子状物質(PM2.5)、粒子状物質(PM10)、二酸化窒素(NO2)に晒されることにより、胎児発育不全リスクが増すという。
妊娠中の大気汚染曝露と胎児の成長・発育における関係性
研究チームは、広州(中国広東省)にて2018年10月から2023年9月の期間、体外受精にて妊娠した女性を対象に妊娠中の大気汚染曝露と胎児の成長・発育における関係性について検証した。
広州の大気汚染濃度データを収集し、妊娠中の大気汚染曝露が胎児発育不全に対して及ぼす影響を分析したところ、大気汚染曝露濃度と胎児の成長・発育に関連性が示された。
妊娠初期は、PM10、NO2曝露濃度が高くなるほど、子宮内での胎児の成長・発育が遅延あるいは停止するリスクが有意に増加したという。妊娠中期ではPM2.5、PM10、NO2曝露濃度と胎児発育不全リスクに関連性が認められた。
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また、35歳以上の女性では、妊娠中のNO2曝露によって胎児の成長・発育が妨げられる可能性が増すと報告された。
これより、研究チームは、妊娠中のPM2.5、PM10、NO2曝露が胎児発育不全リスクを高めると結論付ける。
(画像はscientific reportsより)
scientific reports
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