埼玉県八潮市で起きた道路が陥没する事故。水が穴の中に流れ込み、崩落の危険性があるとして救助活動は中断を余儀なくされています。
【写真を見る】埼玉・八潮市の道路陥没 県対策会議が今日(4日)午後2時〜午後5時まで“可能な限り水の使用控えるよう”呼びかけ
埼玉県八潮市の道路陥没事故の現場です。発生から2月3日で7日目となりましたが、本格的な救助作業は、穴の中に流れ込み続ける水の影響で中断しています。
この水について県などは、下水道管に何らかの障害物がつまり、逆流している可能性があるとしていて、今後、ドローンを使い下水道管の中を調べるなどして対策を検討する予定です。
県はさきほど、対策会議を開き、きょう(2月4日)午後2時から午後5時まで可能な限り水の使用を控えるよう呼びかけることを決めました。
|
|
また、会議では現場周辺の地下で小規模の空洞が8か所見つかったことが明かされました。いずれも緊急性は低いということですが、陥没発生現場に近い2か所については、空洞をなくす補修工事がきのう(3日)から始まったということです。
周辺への影響も長期化していますが、救助活動の本格再開の見通しは、まだたっていません。
がれき撤去進めるため2本目のスロープ作りに着手 (3日午後9時46分)2月1日には、穴の中に重機を入れるためのスロープが完成しましたが、穴の中にはコンクリート製の大型の管が壊れて横たわるなど、1本のスロープだけでは撤去できないがれきや土砂が多数あるということです。
こうした現状を受け、県は3日午後、穴の東側に2本目のスロープを作る工事を始めました。
また、穴の中では下水があふれ出ていて、下水管にがれきや土砂などが詰まり、水位が上昇し、あふれ出ている可能性があるということです。県は今後、潜水や水の上を走行できるドローンを使い、原因を突き止めたいとしています。
|
|
先月28日に発生した陥没で転落したトラックの男性運転手(74)は、運転席ごと穴の下に埋まり、現在も安否が分かっていません。
救助作業が中断しているのは、穴の中に流れこむ水が原因です。重機を穴の中に入れるためのスロープはおととい、完成しましたが、水が断続的に穴の中に流れ込んでいることから、崩落の危険性があると判断し、現在は重機を入れられていない状況です。
この水について県などは、下水道管に何らかの障害物がつまり、逆流している可能性があるとしています。