『美味しんぼ』の人気キャラクターである海原雄山。芸術と美食にこだわり抜く厳しい姿勢と、読者を震わせるような刺激的で時代を経ても色褪せない発言が現在でも高く評価されている。海原雄山がこれまでに発した名言をここではいくつか紹介していきたい。
「この海原雄山、天が下に恐れるものは一切なし ただ自らの芸術の完璧ならんことを追求するのみ」
長寿料理対決で石垣島を訪れた際、海を埋め立て空港やホテルなどを建設しようとする権力者、筒金グループの筒金から協力を求められた雄山。計画を一笑に付し、「愚か者とはつきあいきれない」などとバッサリ。
筒金は「筒金グループの支配者であるこの私に逆らうというのか。政財界の大物を動かす私を敵に回すとは身の程知らずな。海原雄山もこれまでだぞ」と脅す。すると雄山は「この海原雄山、天が下に恐れるものは一切なし ただ自らの芸術の完璧ならんことを追求するのみ。きさまごときリゾート開発などとぬかして国土を食い荒らして浅ましく肥え太った寄生虫になにができるか、やってみろ」と啖呵を切っていた。
自らの能力を信じ、はした金に興味を示さず芸術家の道を邁進する雄山。その覚悟は凄まじいものがあった。
「間違っているものは間違っている。誰が何と言おうと、私の舌のほうが確かだ。」
士郎と雄山を潰そうとする極亜テレビ社長、金上鋭。東西新聞社と究極のメニューの担当者である士郎と栗田を潰そうと極亜テレビの番組に出演させ、食材に次々と不正を行い、「味がわからない担当者」であるように印象操作をする。
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そんな金上の不正を暴いたのが、究極のメニューと対立してきた至高のメニューを主催する雄山だった。雄山は山岡がわさびを味わい「本わさびに粉わさびが混ざっている」と発言し糾弾されると割って入り、「間違っているものは間違っている。誰が何と言おうと、私の舌のほうが確かだ」と発言した。
結局このことをきっかけに金上の不正行為が明るみとなり、失脚することになる。自分の味覚に絶対的な自信を持つ雄山は素晴らしいものがあった。
「美食を芸術まで高める条件は、それは唯一、人の心を感動させることだ。そして人の心を感動させることが出来るのは、人の心だけなのだ。材料や技術だけでは駄目だっ！！」
山岡士郎と海原雄山が唐山陶人の結婚式に参加した際、唐人が山岡に「妻に飯の炊き方とみそ汁の作り方を教えてほしい」と頼んだことをきっかけに「飯と味噌汁」で勝負することになった2人。
雄山は自分のもとで働いていた本村に料理を作らせる。対決は雄山の勝利で、これに激怒した山岡は「材料の差だ」と吐き捨てる。すると雄山は激怒し、本村が米や味噌汁に入れたしじみを1つ1つ吟味し、形を揃えていたことを山岡に教える。
そして「美食を芸術まで高める条件は、それは唯一、人の心を感動させることだ。そして人の心を感動させることが出来るのは、人の心だけなのだ。材料や技術だけでは駄目だっ！！」と一喝したのだ。
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山岡はこの発言に大きなショックを受け、競馬をやめてしまった。5巻までは傍若無人なキャラ色が濃かった雄山だが、この発言で美食に並々ならぬ意識を持っていることが発覚し、だんだんと「実は子供を想っている父親」になっていく。
「客の社会的地位など関係ない。美食倶楽部で客をもてなすのは、その客が誰であろうと、私にとって真剣勝負なのだ。命にかかわらない真剣勝負はない。」
美食倶楽部でアジアの首脳を招き、料理を振る舞うことになっていた雄山。ところが交通事故に遭い救急搬送され、危険な状況に陥ってしまう。病室で意識不明になっているなか、駆けつけた山岡が「おやじ…」とつぶやくと、奇跡的に目を覚ました。
その後雄山は「美食倶楽部に戻る」と言い出す。栗田とオチヨが必死に止めるが、「客の社会的地位など関係ない。美食倶楽部で客をもてなすのは、その客が誰であろうと、私にとって真剣勝負なのだ。命にかかわらない真剣勝負はない」と話し、強引に美食倶楽部へと戻った。
自分の舌と芸術力に自信を持ち、ぶれることなく生きる雄山。名言にも、そんな雄山のぶれない心を垣間見ることができる。
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このニュースに関するつぶやき
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「このあらいを作ったのは誰だぁ！！」かな。喫煙者は料理人やっちゃダメっていう衝撃回（笑）
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