「令和の逃亡者」パンサラッサの初年度産駒が浦河町の桑田牧場で産声をあげた。1月19日に生まれたのはディープインパクト産駒スピリトゥスを母に持つ牡の鹿毛馬。予定日よりもやや遅れたものの、元気に育っている。
パンサラッサは逃げ脚質を武器に22年ドバイターフ、そして23年サウジCの優勝馬。22年天皇賞(秋)では前半1000mを57秒4で飛ばし、イクイノックスをゴール前まで苦しめた。
現役引退後は北海道新ひだか町のアロースタッドで種牡馬入り。秋にはシャトル種牡馬として豪州でも配合を行っている。
母のスピリトゥスはトウショウボーイなどを輩出したソシアルバターフライ系繁殖牝馬で自身は芝2000m戦で1勝。近親には昨年10月のペルセウスSを勝ったアームズレインがいる血統だ。
同牧場の頭根場長は「脚長で、イケメン。どちらかと言えば父親に似ているような気がします。放牧地ではバネの効いた動きを見せてくれますし、何よりも腰が強い。人懐っこい性格でどこへ行っても可愛がられるような馬だと思いますので、まずは無事のデビュー、そして最初の1勝が当面の目標になりますので、しっかりと育てて次のステージに送り出したい」と目を細めている。