熊本県警は4日、全国B型肝炎訴訟の熊本弁護団名義の口座から360万円超を着服したとして、前団長で元弁護士、内川寛容疑者(63)=熊本市東区=を業務上横領容疑で逮捕した。調べに対し「資料などで、はっきりしているのであれば、争うことはない」などと供述しているという。
逮捕容疑は2018年5〜12月、私的に使う目的で当時、弁護団長として管理していた弁護団名義の口座から12回にわたって計約368万円を出金し、自己名義の口座に入金したとしている。
同弁護団によると、内川容疑者は着服した金を事務所経費や住宅ローンの支払いに充てていたとみられる。
熊本県弁護士会は24年1月、B型肝炎訴訟の和解金などが振り込まれる同弁護団の口座から内川容疑者が複数回にわたり出金し、1億4156万円が使途不明になっていると公表。県弁護士会を自ら退会した内川容疑者について、同弁護団が同容疑で刑事告訴していた。
逮捕を受け、同弁護団で現団長の村山雅則弁護士は「自らの横領の全貌を明らかにしてほしい」などとコメントした。【野呂賢治】
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