マンチェスター・ユナイテッドに所属するオランダ代表DFタイレル・マラシアが、PSVにレンタル移籍することが決定した。4日、両クラブが発表している。
発表によると、レンタル移籍期間は2024−25シーズン終了までで、契約には買い取りオプションも付随しているという。なお、移籍市場に精通するイタリア人記者のファブリツィオ・ロマーノ氏によると、給与はPSVが全額負担するほか、買い取り金額は1000万ユーロ(約16億円)に設定され、契約には将来移籍する際に発生する30パーセントの売却条項も付随していることが伝えられている。
現在25歳のマラシアは、フェイエノールトの下部組織出身で、2022年7月にマンチェスター・ユナイテッドに加入。初年度は公式戦39試合に出場したものの、2023年6月にオランダ代表で出場したのを最後に、2度ひざの手術を受けるなど、約17カ月という長期の負傷離脱を余儀なくされた。
昨年11月に待望の復帰を果たし、今シーズンはここまで公式戦8試合に出場していたが、マンチェスター・ユナイテッドを離れることとなった。
移籍が決定したマラシアはPSVのクラブ公式サイトで以下のようにコメントを発表している。
「ここに来られて嬉しい。ようやくまたいいサッカーができると思う。長いケガから復帰したばかりだが、今は体調も良く、また自分のチャンスが来るとわかっている。どんなに苦しい時期でもポジティブな要素はある。今回の場合は肉体的にも精神的にもずっと強くなったということだ。忍耐力がついて、成熟し、自分の体をより理解できるようになった。PSVで活躍していくつかのタイトルを獲得する準備はできている」