■カーリング 日本選手権 女子1次リーグ最終戦(5日、横浜市・横浜BUNTAI)
ミラノ・コルティナダンペッツォオリンピック™の日本代表選考を兼ねた日本選手権。女子1次リーグ(L)最終戦が行われ、2次L進出を決めたロコ・ソラーレは、中部電力に6−5で勝利した。ロコ・ソラーレは今大会3位以内に入らなければ、3大会連続の五輪の道が断たれる。
初戦を黒星発進したロコ・ソラーレは4日の試合で通算2勝1敗となり、2次L進出を確定させた。この日はスキップ藤澤五月(33)が2015年まで在籍した中部電力との対戦となった。
先攻スタートとなったロコ・ソラーレは第1エンド(E)を0ー0のブランクエンドとすると、第2エンド。藤澤2投目の完ぺきなショットで中部電力にプレッシャーを与え、ミスを誘い2−0と先取した。
第3Eに中部電力が1点を奪い、第4Eでこの試合で初めて有利な後攻になったロコ・ソラーレ。ハウスの中には中部電力のストーンが4つある状況に藤澤の1投目はスイープとラインコールでハウスの中心へ。難しいショットが強いられる中、中部電力のスキップ北澤育恵(28)もベストショットを披露。それでも藤澤が何とか1点を奪い、3−1と2点をリードした。
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第5エンドに中部電力が2点を奪い、3−3の同点で折り返すと第6Eでは最終ショットを前にミスしたら最大3失点と追い込まれた。しかしこの日ショット率100%の藤澤がハウス中央へのドローショットを成功させ観客に拍手を求めた。
その後1点ずつを追加し、再びロコ・ソラーレが5ー4とリードした第9エンド。中部電力が1点追加し、5ー5で第10Eへ。ロコ・ソラーレは最終ショットを前にタイムアウト。そしてしっかり藤澤がハウス中央に決め、6ー5で勝利した。中部電力は1次L敗退となった。
試合後、藤澤は「良かったです勝てて」と笑顔を見せ、「本当に危ない展開が何度もあって、それをしっかり耐え抜いたっていうことがすごく大きかった」と試合を振り返った。
女子2次L進出チームはA組からロコ・ソラーレ(3勝1敗)、北海道銀行(3勝1敗)、札幌国際大学(2勝2敗)。B組は4連勝のフォルティウス、フィロシーク青森(2勝2敗)、チーム御代田(2勝2敗)以上6チーム。前回優勝のSC軽井沢クラブは1次Lで姿を消した。
【日本代表選考条件】
1:2024年日本選手権優勝チーム
※SC軽井沢クラブ(女子)北海道コンサドーレ(男子)
2:2024年世界選手権出場チーム
※SC軽井沢クラブ(女子)北海道コンサドーレ(男子)
3:2025年日本選手権優勝チーム
4:2025年世界選手権出場チーム
5:2025年日本選手権大会直前(決勝戦開催日の3日前時点)の世界チームランキング最上位、かつ2024年または2025年の日本選手権のいずれかで3位以内
【ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪出場条件】
2024年、2025年の世界選手権大会で獲得したポイントの最上位7チームとオリンピック最終予選最上位2チーム。開催国のイタリアを含む計10チーム
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