今季中にプレミアで半自動オフサイド導入も? 責任者が可能性を口に「大きな進歩があった」

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2025年02月05日 16:51  サッカーキング

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サッカーキング

[写真]=Getty Images
 プレミアリーグは今シーズン終了までに半自動オフサイドテクノロジー(SAOT)を導入したいと考えているようだ。4日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が伝えている。

 半自動オフサイドテクノロジーとは、スタジアム内に設置された専用の追跡カメラとボールに内蔵されたセンサーにより、ピッチ上の各選手の位置やボールが蹴られた瞬間を正確に検知し、より正確かつ迅速なオフサイド判定をサポートする技術で、FIFAワールドカップカタール2022で採用されたことで話題を呼んでいた。

 VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)システムをより正確で、より早く、より透明性の高いものにするために、プレミアリーグでもこの機能を本格的に導入されることがすでに決定しており、当初は昨年10月のインターナショナルウィーク後に運用開始見込みとなっていた。

 しかし、半自動オフサイドテクノロジーの技術テストを追加で行うことになるなど、技術の信頼性が完全に確信できるまで導入は見送られることになり、現在までまだプレミアリーグでは採用されていない。

 そんななか、プレミアリーグの最高フットボール責任者であるトニー・スコールズ氏は、半自動オフサイドテクノロジーの技術の信頼性を長い間懸念していたことを認めた一方で、大きく改善したことから、早ければ今シーズン中にも導入したいと考えていることを明かした。

「シーズンの最初の数カ月間(SAOTのテスト)で困難に直面したことを考えると、このことについては大きな疑問を抱いていたと告白しなければならない。しかし、ここ4〜6週間で大きな進歩があった。そのため、ボールにチップを入れる必要のない、最高のシステム、最も正確なシステムを採用できると信じている」

「EFL(イングリッシュ・フットボールリーグ)は今年、カラバオ・カップにこれを導入した。私たちはそれを監視している。それでも、半自動オフサイドテクノロジーの運用によってオフサイドのルールの安全性が変わることはない。これによって、プロセスがより効率的になる」

「明らかに最後の2、3試合まで自信が持てないのなら、現実的に言えば、今導入する意味がないと言えると思う。しかし、それより前に導入できるのであれば、積極的に検討することになる」

 なお、プレミアリーグが発表した新しい統計によると、今シーズンのリーグ戦23試合を終えた時点でのVAR介入回数は70回と、昨シーズン(61回)よりも多いが、それでも3試合に1回より少ない数字だという。

 一方、VARのミスはこの時点で13回と昨季(同じ試合数時点で20回)より少なくなっているほか、VAR介入のうち66回は正しかったものの、9回の事象ではVARが介入すべきだったと重要な判定を分析しているキーマッチインシデントパネルが振り返っていることなども伝えられている。

 また、イングランドのフットボール界では先月8日のカラバオ・カップ準決勝ファーストレグのトッテナムとリヴァプールの一戦で、主審が口元にあるマイクでスタジアムに向けてVARの判定をアナウンスする試みが初めて実施されていたが、プレミアリーグでも来シーズンの開始までに、審判がスタジアムの観客に向けてVARの判定を説明することを望んでいる模様で、半自動オフサイドテクノロジーとともに、新たな試みの運用に向けて動いていることが明らかになっている。

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