川崎車両の米国現地法人、ニューヨーク市交通局「R211」を追加受注

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2025年02月06日 19:11  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
川崎車両は6日、同社の米国現地法人「Kawasaki Rail Car, Inc.」を通じて、ニューヨーク市交通局(NYCT)から新型地下鉄電車「R211」435両を追加受注したと発表した。追加分の契約金額は約13億米ドル(約1,773億円)。2027〜2028年にかけて納入を予定している。


今回の追加受注は、2018年に受注したベース契約535両に付随する2つ目のオプション契約435両が行使されたものだという。2022年に1つ目のオプション契約640両も行使されており、今回のオプション行使で「R211」の受注総数は1,610両、契約総額は約45億米ドルに。「当社における過去最大規模の鉄道車両案件になります」とのこと。



追加分の「R211」は1編成あたり5両で、最大10両まで連結できる。車体素材にステンレス鋼を使用し、寸法は長さ18.44m×幅3.0m×高さ3.665m。車両の構体製作をリンカーン工場、機器取付と最終組立・機能試験をリンカーン工場とヨンカース工場の2カ所で行う。



「R211」は、ニューヨーク地下鉄の近代化や利用者の継続的な増加ならびに旅客サービス向上計画にともない、既存の地下鉄電車を置き換える車両として導入。監視カメラを搭載し、LED照明やデジタル表示機を採用。混雑時のスムーズな乗降を考慮した従来より広いドアも特徴とされる。



「当社は、NYCT向けでは1982年にR62型地下鉄電車325両を受注して以来、2,200両を超える納入実績を有しています」とのことで、今回の追加受注も、長年にわたり北米市場で培った豊富な実績に裏付けられる契約履行能力と、厳しい技術要求への対応力、アフターサービスも含めた顧客価値が高く評価されたと説明。引き続きニューヨーク地区で公共交通の整備に貢献するとしている。(MN 鉄道ニュース編集部)

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