昨季までフルアムに在籍していたウィリアン [写真]=Getty Images フルアムは6日、元ブラジル代表FWウィリアンが完全移籍加入することを発表した。
クラブからの発表によると、ウィリアンは今シーズン終了時までにあたる2025年6月30日までの契約を締結。昨年12月30日に前所属先のオリンピアコスを退団していたため、フリートランスファーでの加入となる。背番号は「22」に決まった。
ウィリアンは1988年8月9日生まれの現在36歳。母国の名門コリンチャンスの育成組織出身で、トップチーム昇格後、2007年8月にはシャフタール・ドネツクへ完全移籍し、欧州上陸を果たした。アンジ・マハチカラを経て、2013年夏にチェルシーへ完全移籍加入すると、“ブルーズ”では左右のウイング(WG)を主戦場として攻撃陣の中心に君臨。在籍した7年間で公式戦通算339試合出場63ゴール57アシストを記録しただけでなく、2度のプレミアリーグ優勝など合計5つのタイトル獲得に貢献した。
2020年夏にはアーセナルに完全移籍したものの、同クラブでは本来のパフォーマンスを発揮できず、わずか1年で退団が決定。古巣のコリンチャンスへ復帰した後、2022年夏にはフリートランスファーでフルアムに加入し、プレミアリーグに帰還した。フルアムでは2年間の在籍で公式戦通算67試合に出場し10ゴール7アシストを記録。昨年夏には複数の現地メディアによって、契約延長オファーが提示されていると報じられたが、最終的には新たな挑戦を決断し、ギリシャ・スーパーリーグ(1部)のオリンピアコスへ加わった。
オリンピアコスでは2024−25シーズン前半戦で公式戦通算11試合のピッチに立っていたものの、度重なる負傷にも悩まされており、うち8試合が途中出場と苦しいシーズン前半戦に。当初は来年夏までの契約を締結していたものの、昨年12月には双方合意のもとで契約を解除。以降はフリーの状態が続いていたものの、わずか半年でフルアムへの帰還が決定。再び『クレイヴン・コテージ』でプレーすることとなった。
古巣復帰に際し、ウィリアンはフルアムを通してコメントを発表。次のように喜びの声を明かしている。
「ここに戻ってこれて本当に嬉しいよ。このクラブで再びプレーできるのは、またとない素晴らしい機会だと思っている。今の僕は、公式戦のピッチに立って、このクラブのために良い結果を残したいというモチベーションに満ちているよ。僕も家族もハッピーだし、今のフルアムは今シーズンが終わった時、素晴らしい結果を手にできると確信している。再びチームメイトとともに一歩を踏み出し、ピッチに立つのが待ちきれない」
今シーズン、フルアムはプレミアリーグ第24節終了時点で9勝9分6敗という成績を残し、勝ち点「36」を積み上げて9位につけている。来季の欧州カップ戦出場権獲得も狙える状況のなか、プレミアリーグでもフルアムでも結果を残した元ブラジル代表のウインガーが、再び加わることとなった。
【動画】ウィリアンがフルアム帰還!
Reintroducing... 🇧🇷 pic.twitter.com/4rqJWjRTtp— Fulham Football Club (@FulhamFC) February 6, 2025